今までにあった最大の修羅場を語るスレ2
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1407507980/
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1407507980/
715: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:31:26 ID:h1hl4cvCm
これが修羅場と言えるかどうか分からんが俺の祖父と祖母の話をしてみたいと思う。
俺の祖父はT県、祖母はY県のK府で生まれ育った。
祖父は親族から将来を嘱望されて上京してきて鉄道技師として働いていたらしい。
いきつけの食堂で働いていた祖母を見初めて結婚に至ったと聞いている。
ただ今と違って昔は見合い結婚が主流で恋愛結婚って
特に田舎では遊び人のする事みたいに捉えられていたんだって。
だから祖父には既に田舎で決められた許婚が居て、それを裏切る形で祖母と一緒になった。
それ故実家とは絶縁状態になってしまったんだそうだ。
まあ捨てられた許婚の親族としてはとんだ赤っ恥をかかされたという事なんだろう。
今では考えられない話だが。
でも結局、祖父と祖母は親族の反対を振り切って一緒になったわけ。
それから二児をもうけて幸せな夫婦生活を送れるはずだった。
しかし、残念ながらそうはならなかった。
第二次世界大戦が始まってしまったんだ。
俺の祖父はT県、祖母はY県のK府で生まれ育った。
祖父は親族から将来を嘱望されて上京してきて鉄道技師として働いていたらしい。
いきつけの食堂で働いていた祖母を見初めて結婚に至ったと聞いている。
ただ今と違って昔は見合い結婚が主流で恋愛結婚って
特に田舎では遊び人のする事みたいに捉えられていたんだって。
だから祖父には既に田舎で決められた許婚が居て、それを裏切る形で祖母と一緒になった。
それ故実家とは絶縁状態になってしまったんだそうだ。
まあ捨てられた許婚の親族としてはとんだ赤っ恥をかかされたという事なんだろう。
今では考えられない話だが。
でも結局、祖父と祖母は親族の反対を振り切って一緒になったわけ。
それから二児をもうけて幸せな夫婦生活を送れるはずだった。
しかし、残念ながらそうはならなかった。
第二次世界大戦が始まってしまったんだ。
・新婦「レンタルのドレスなんて嫌!」→新郎『壊れたもんは仕方ないだろ、ワガママ言うなよ!』→新婦の怒りと哀しみが限界を突破し…。
・私「プロポーズされたよ」母『興信所でその人の身辺調査しましょう』→結果、彼氏はなんと…!
・【衝撃】近所の女子高生が、うちの子が好き過ぎて妊娠してしまった。
・浮浪者だった私は、各地を転々とし、最後に近畿地方のとある山中の神社の廃墟に住まうようになりました。
・田舎でイジメを受けていた俺に、父「都会に出てデカい人間になれ」俺「おk」→努力して地元の取締役工場長に就任して戻ってきたら・・・
・妊娠中に夫が急逝。『この子を立派に育てるぞ!』と出産の痛みに耐えていたら、ベッドの真横に夫が立っていた。
・【復讐】昔、私をいじめにいじめてくれた女の子供が亡くなったので葬式に行った結果・・・
・娘が結婚を考えている男を家に連れてきた。俺は賛成なんだが、妻が男のスペックを理由に反対している。
716: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:32:42 ID:h1hl4cvCm
祖父は技師だったから最初は戦闘員として徴用されず、
整備要員として国内に留まっていたらしい。
でもいよいよ戦況が危うくなって、
最終的には祖父も戦闘員として徴用される事になってしまった。
派遣先はオーストラリア付近ににあるソロモン諸島という所で、
そこは二次大戦の中でも1、2を争う激戦地だったんだって。
祖父も生きては帰れないと思ったんだろうな。
船が出港する前に祖母に宛てた手紙が今も長男の実家に保管してあるんだが、
俺もそれを読ませてもらった事がある。
まず、御国の為に見事命を捧げてみせるという内容からはじまって、
たぶん生きて帰れないだろうから
息子二人をくれぐれもよろしく頼むという内容が書いてあった。
そして最後に女手一つで二人の子供を育てるのは厳しいだろうから、
君が好いと思う人が見つかったらその人と一緒になって下さいと綴ってあった。
これからの人生の方が長いのだから、私の事に捉われる事のないように、
という内容だったと記憶している。
整備要員として国内に留まっていたらしい。
でもいよいよ戦況が危うくなって、
最終的には祖父も戦闘員として徴用される事になってしまった。
派遣先はオーストラリア付近ににあるソロモン諸島という所で、
そこは二次大戦の中でも1、2を争う激戦地だったんだって。
祖父も生きては帰れないと思ったんだろうな。
船が出港する前に祖母に宛てた手紙が今も長男の実家に保管してあるんだが、
俺もそれを読ませてもらった事がある。
まず、御国の為に見事命を捧げてみせるという内容からはじまって、
たぶん生きて帰れないだろうから
息子二人をくれぐれもよろしく頼むという内容が書いてあった。
そして最後に女手一つで二人の子供を育てるのは厳しいだろうから、
君が好いと思う人が見つかったらその人と一緒になって下さいと綴ってあった。
これからの人生の方が長いのだから、私の事に捉われる事のないように、
という内容だったと記憶している。
717: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:33:40 ID:h1hl4cvCm
祖父がソロモン諸島に到着した頃には既にアメリカ軍に占領されていて、
祖父たちは奪還作戦に参加することになっていたらしい。
しかし物資輸送船がことごとく撃沈されてしまって、
完全に孤立無援状態になってしまったんだそうだ。
おかげで周りはバタバタと餓死しはじめるし、
弾薬も尽きかけてジリ貧状態に陥った。
当時その作戦に参加した兵隊の9割が戦死ではなく餓死か疫病死だったんだって。
正に地獄だな。
祖父の部隊も多分に漏れず、何もできないまま全員餓死する寸前になっていたんだそうだ。
部隊長が自決するか、米陣営に突っ込んで総員玉砕か、
どっちが良いか多数決で決めようという事になって、
どうせ死ぬんなら一人でもアメ公殺して死のうって事になったらしい。
夜半にジャングルの中からアメ公の陣営に飛び出していって
残った弾薬すべて使い果たそうという事になったんだって。
祖父たちは奪還作戦に参加することになっていたらしい。
しかし物資輸送船がことごとく撃沈されてしまって、
完全に孤立無援状態になってしまったんだそうだ。
おかげで周りはバタバタと餓死しはじめるし、
弾薬も尽きかけてジリ貧状態に陥った。
当時その作戦に参加した兵隊の9割が戦死ではなく餓死か疫病死だったんだって。
正に地獄だな。
祖父の部隊も多分に漏れず、何もできないまま全員餓死する寸前になっていたんだそうだ。
部隊長が自決するか、米陣営に突っ込んで総員玉砕か、
どっちが良いか多数決で決めようという事になって、
どうせ死ぬんなら一人でもアメ公殺して死のうって事になったらしい。
夜半にジャングルの中からアメ公の陣営に飛び出していって
残った弾薬すべて使い果たそうという事になったんだって。
718: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:35:09 ID:h1hl4cvCm
で、計画通りに決行したと。
ワ~!っと威勢よく飛び出していったは良いが、向こうだって馬鹿じゃない。
最初から来るの分かってて、出てきたところを集中砲火喰らって文字通り総員玉砕してしまったんだそうだ。
祖父も砲弾に吹っ飛ばされてそのまま気を失ってしまったらしい。
明け方になって気づいたら誰も居なくなっていたんだって。
死んでいると思って放置されたか、大量の砂塵を被っていたから
気づかれなかったかはわからないけど、そこに一人取り残されてしまったらしい。
ただ祖父はその砲撃で右の視力と聴力を失って頭部にも大きな裂傷を負ってしまった。
祖父は瀕死の重症を負いながら、食料を分けてもらっていた原住民のところに逃げ込んで
難を逃れたそうだ。
もともと祖父はインド人みたいに堀が深い顔立ちだから原住民に成りすまして
暫くそこで暮らしていてもばれなかったらしい。
そうこうしてる内に終戦して祖父も祖国に帰れるはずだったんだけど、
小野田上等兵と同じで完全に洗脳されちゃってるから、
米軍に捕まるぐらいなら自決せよが絶対命令だったから、
なかなか投降できなかったんだな。
でも何となく戦闘がなくなったという事は気づいていて、
一年ぐらいしてから原住民を装ってマレーシア行きの貨物船に乗せてもらったんだって。
ところがマレーシアは東南アジアの中でも華僑が多い国だろう?
ますます自分が日本人だと言い出せなくなってしまったらしい。
サモア系のふりして荷下ろしの仕事手伝っている内にすぐ2年3年の月日が経ってしまったんだそうだ。
ワ~!っと威勢よく飛び出していったは良いが、向こうだって馬鹿じゃない。
最初から来るの分かってて、出てきたところを集中砲火喰らって文字通り総員玉砕してしまったんだそうだ。
祖父も砲弾に吹っ飛ばされてそのまま気を失ってしまったらしい。
明け方になって気づいたら誰も居なくなっていたんだって。
死んでいると思って放置されたか、大量の砂塵を被っていたから
気づかれなかったかはわからないけど、そこに一人取り残されてしまったらしい。
ただ祖父はその砲撃で右の視力と聴力を失って頭部にも大きな裂傷を負ってしまった。
祖父は瀕死の重症を負いながら、食料を分けてもらっていた原住民のところに逃げ込んで
難を逃れたそうだ。
もともと祖父はインド人みたいに堀が深い顔立ちだから原住民に成りすまして
暫くそこで暮らしていてもばれなかったらしい。
そうこうしてる内に終戦して祖父も祖国に帰れるはずだったんだけど、
小野田上等兵と同じで完全に洗脳されちゃってるから、
米軍に捕まるぐらいなら自決せよが絶対命令だったから、
なかなか投降できなかったんだな。
でも何となく戦闘がなくなったという事は気づいていて、
一年ぐらいしてから原住民を装ってマレーシア行きの貨物船に乗せてもらったんだって。
ところがマレーシアは東南アジアの中でも華僑が多い国だろう?
ますます自分が日本人だと言い出せなくなってしまったらしい。
サモア系のふりして荷下ろしの仕事手伝っている内にすぐ2年3年の月日が経ってしまったんだそうだ。
719: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:36:12 ID:h1hl4cvCm
一方、祖母は完全に祖父がソロモンで戦死したと思い込んでいる訳だ。
また食堂で働き始めたはいいけど、そんなんで息子二人を育てていける訳もない。
実家に帰ることも検討したけど既に男兄弟が疎開したまま住んでいて、
とても自分が帰って食べさせて貰えるような状況ではなかったそうだ。
その当時はみんな凄い貧しかったんだな。
丁度困っていたときに、その界隈の世話役みたいな人が来て、
祖母を嫁に貰っても良いと言ってる人が居るんだけどどうだという話があったらしい。
子供二人も引き受けると、そんな良縁めったにないけどどうだ?と迫られたんだって。
写真で見る限り祖母は美人だったから子持ちでも貰い手があったんだろうな。
祖父の遺言で息子をくれぐれも頼むと言われていたし、ちゃんと学校にも行かせてやりたいし、
祖母は結局その縁談を飲むことにしたんだ。
仮にその相手を義祖父という事にする。
義祖父は先天的に右足が不自由で、それで兵役を逃れる事ができた。
呉服屋の倅で幸い店も焼けずに残っていたから稼ぎもそこそこあったおかげで、
俺の親父(次男)も長男も食うに困らず生活することができたんだそうだ。
そういう意味で祖母の選択は間違ってなかったと思う。
また食堂で働き始めたはいいけど、そんなんで息子二人を育てていける訳もない。
実家に帰ることも検討したけど既に男兄弟が疎開したまま住んでいて、
とても自分が帰って食べさせて貰えるような状況ではなかったそうだ。
その当時はみんな凄い貧しかったんだな。
丁度困っていたときに、その界隈の世話役みたいな人が来て、
祖母を嫁に貰っても良いと言ってる人が居るんだけどどうだという話があったらしい。
子供二人も引き受けると、そんな良縁めったにないけどどうだ?と迫られたんだって。
写真で見る限り祖母は美人だったから子持ちでも貰い手があったんだろうな。
祖父の遺言で息子をくれぐれも頼むと言われていたし、ちゃんと学校にも行かせてやりたいし、
祖母は結局その縁談を飲むことにしたんだ。
仮にその相手を義祖父という事にする。
義祖父は先天的に右足が不自由で、それで兵役を逃れる事ができた。
呉服屋の倅で幸い店も焼けずに残っていたから稼ぎもそこそこあったおかげで、
俺の親父(次男)も長男も食うに困らず生活することができたんだそうだ。
そういう意味で祖母の選択は間違ってなかったと思う。
720: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:37:15 ID:h1hl4cvCm
問題なのはこれからだ。
祖母が義祖父との間に一児をもうけたあと、祖父が大陸から密航という形で帰って来ちゃったんだ。
町の誰かが祖父を発見して世話役のところに飛び込んできたんだと。
大変だ!祖父男さん戻ってきちゃったよ!って、そりゃ町中みんな大騒ぎになっちゃったらしい。
幽霊じゃないのか?とか、だって死亡通知が来たのに何で!とか阿鼻叫喚。
親父は覚えてないそうだが、長男がそのときのことを覚えていて、
幼いながらどうなるのか凄くドキドキしたと言っていた。
祖父は世話役の家に通されて、そこで俺が前述した戦場での事の成り行きを話したというわけ。
世話役も自分が祖母の再婚を勧めた手前、ばつが悪くてなかなかその話を切り出せなかったんだそうだ。
結局、祖父が事情を知ったのは祖母が乳児(三男)を抱いて現れたときだった。
祖母は泣くでもなく悲しむでもなく、ただ淡々と「ご苦労様でした」と一言いって
深々と頭を下げてたって。
祖父も動揺することなく「恥ずかしながら死に切れずおめおめと帰って参りました!」
と言って祖母に敬礼したらしい。
長男はそのときの二人を凄く奇異に感じたって俺に話してくれた。
普通ならお袋(祖母)は泣いてしかるべきだし、親父(祖父)は怒ってしかるべきだろうって思ったって。
命懸けて戦ってきたのに、これかよ!って普通は思うよな?って言ってた。
でも祖父は瞬時にそれを受け入れたみたいだったって。
「大きくなったな」って親父(次男)と長男を抱き上げてくれたらしい。
でも祖父の右の顔がケロイドになってて怖かったって言ってた。
祖母が義祖父との間に一児をもうけたあと、祖父が大陸から密航という形で帰って来ちゃったんだ。
町の誰かが祖父を発見して世話役のところに飛び込んできたんだと。
大変だ!祖父男さん戻ってきちゃったよ!って、そりゃ町中みんな大騒ぎになっちゃったらしい。
幽霊じゃないのか?とか、だって死亡通知が来たのに何で!とか阿鼻叫喚。
親父は覚えてないそうだが、長男がそのときのことを覚えていて、
幼いながらどうなるのか凄くドキドキしたと言っていた。
祖父は世話役の家に通されて、そこで俺が前述した戦場での事の成り行きを話したというわけ。
世話役も自分が祖母の再婚を勧めた手前、ばつが悪くてなかなかその話を切り出せなかったんだそうだ。
結局、祖父が事情を知ったのは祖母が乳児(三男)を抱いて現れたときだった。
祖母は泣くでもなく悲しむでもなく、ただ淡々と「ご苦労様でした」と一言いって
深々と頭を下げてたって。
祖父も動揺することなく「恥ずかしながら死に切れずおめおめと帰って参りました!」
と言って祖母に敬礼したらしい。
長男はそのときの二人を凄く奇異に感じたって俺に話してくれた。
普通ならお袋(祖母)は泣いてしかるべきだし、親父(祖父)は怒ってしかるべきだろうって思ったって。
命懸けて戦ってきたのに、これかよ!って普通は思うよな?って言ってた。
でも祖父は瞬時にそれを受け入れたみたいだったって。
「大きくなったな」って親父(次男)と長男を抱き上げてくれたらしい。
でも祖父の右の顔がケロイドになってて怖かったって言ってた。
721: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:38:20 ID:h1hl4cvCm
そのあと、義祖父も来て世話役の家で宴会になったんだそうだ。
世話役は怒らない祖父の気骨をえらく気に入って、
働き口がなければ俺に任せろと言ってくれたらしいけど、
祖父はもう一度鉄道技師の働き口を探してみるからって断ったんだって。
長男は父親(祖父)と義祖父が意気投合して酒酌み交わしてるのをみて
子供ながらに心底ホッとしたと言ってた。
でも結局祖父はその夜、書置きだけ残して二度と祖母の前に姿を現さなかった。
自分が居ると要らぬ気を使わせてしまうから自分は故郷に帰ることにする
しかし絶対に私の事を気に病んでくれるな、君の選択は正しい
義祖父さん、くれぐれも元妻と子供をよろしく頼みます
そう書き記されていたんだそうだ。
祖母はその後、義祖父との間に二人の子をもうけた。
つまり上の二人が祖父の子、下三人が義祖父の子で計五人兄弟になった。
それから暫くして同じように東京で嫁いでいた祖母のお姉さんが尋ねてきたんだって。
上野の高架下で祖父男さんとよく似た浮浪者がいたんで声かけたら逃げてしまったんだそうだ。
多分、顔に裂傷を負っていたから間違いないだろうという事だった。
祖母は姉に向かって、何で黙ってお金を渡してくれなかったのと責めたそうだ。
あの人にだってプライドがあるんだから親族にそんな姿見られたら逃げるに決まってるって。
でも言い終わった後、「しょうがない」って言ってそれっきりその話は口に出さなかったらしい。
片目片耳が不自由でしかも顔にケロイドじゃ働き口が無かったんだろうなって親父が言ってた。
世話役は怒らない祖父の気骨をえらく気に入って、
働き口がなければ俺に任せろと言ってくれたらしいけど、
祖父はもう一度鉄道技師の働き口を探してみるからって断ったんだって。
長男は父親(祖父)と義祖父が意気投合して酒酌み交わしてるのをみて
子供ながらに心底ホッとしたと言ってた。
でも結局祖父はその夜、書置きだけ残して二度と祖母の前に姿を現さなかった。
自分が居ると要らぬ気を使わせてしまうから自分は故郷に帰ることにする
しかし絶対に私の事を気に病んでくれるな、君の選択は正しい
義祖父さん、くれぐれも元妻と子供をよろしく頼みます
そう書き記されていたんだそうだ。
祖母はその後、義祖父との間に二人の子をもうけた。
つまり上の二人が祖父の子、下三人が義祖父の子で計五人兄弟になった。
それから暫くして同じように東京で嫁いでいた祖母のお姉さんが尋ねてきたんだって。
上野の高架下で祖父男さんとよく似た浮浪者がいたんで声かけたら逃げてしまったんだそうだ。
多分、顔に裂傷を負っていたから間違いないだろうという事だった。
祖母は姉に向かって、何で黙ってお金を渡してくれなかったのと責めたそうだ。
あの人にだってプライドがあるんだから親族にそんな姿見られたら逃げるに決まってるって。
でも言い終わった後、「しょうがない」って言ってそれっきりその話は口に出さなかったらしい。
片目片耳が不自由でしかも顔にケロイドじゃ働き口が無かったんだろうなって親父が言ってた。
722: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:39:28 ID:h1hl4cvCm
それから数年後の冬に大阪の警察から遺体の持ち物からあなた(祖母)の名前が入った写真が
見つかったんだけど心当たりがありませんか?と連絡があったんだって。
ちょうと署員の知人で写真に映った場所の周辺に住んでる人が居たんでわざわざ探してくれたらしい。
祖母は長男と一緒に汽車に乗って大阪まで行って、遺体を確認したそうだ。
祖父の死因は窒息死。
真冬の寒さと衰弱していたのとで食べ物がうまく喉を通らず、
そのまま窒息してしまったんだろうという事だった。
長男は翌日の汽車で帰って来たが祖母はそのまま留まり、
遺体を焼いてもらって遺骨を親族に渡してから帰ってきたそうだ。
長男は、その時も涙を見せない祖母を見て何て冷酷な人だと思ったらしい。
一方、義祖父は酒飲みである事を除けば確かに自分たちを公平に扱ってくれたし、
よく寄席や相撲に連れていってくれたりして血が繋がっていなくても分け隔てなく
平等に可愛がってくれたと二人共言っている。
実を言うと俺自身も生前義祖父に寄席に連れていってもらったり将棋を指したりした記憶がある。
とても人懐こいひとで人望も厚く、町内会でも顔役としてよく自治会長を引き受けたりしていたらしい。
見つかったんだけど心当たりがありませんか?と連絡があったんだって。
ちょうと署員の知人で写真に映った場所の周辺に住んでる人が居たんでわざわざ探してくれたらしい。
祖母は長男と一緒に汽車に乗って大阪まで行って、遺体を確認したそうだ。
祖父の死因は窒息死。
真冬の寒さと衰弱していたのとで食べ物がうまく喉を通らず、
そのまま窒息してしまったんだろうという事だった。
長男は翌日の汽車で帰って来たが祖母はそのまま留まり、
遺体を焼いてもらって遺骨を親族に渡してから帰ってきたそうだ。
長男は、その時も涙を見せない祖母を見て何て冷酷な人だと思ったらしい。
一方、義祖父は酒飲みである事を除けば確かに自分たちを公平に扱ってくれたし、
よく寄席や相撲に連れていってくれたりして血が繋がっていなくても分け隔てなく
平等に可愛がってくれたと二人共言っている。
実を言うと俺自身も生前義祖父に寄席に連れていってもらったり将棋を指したりした記憶がある。
とても人懐こいひとで人望も厚く、町内会でも顔役としてよく自治会長を引き受けたりしていたらしい。
723: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:40:13 ID:h1hl4cvCm
ただ問題なのは義祖父が息を引き取ってからだった。
義祖父には姉が一人いる。
姉の旦那は戦死してしまった。
子供もいなかったので祖母同様再婚の話がありそうなものだが、何故だかそういう話はなかったそうだ。
親父の話によると姉は多分不妊症だったんじゃないかって。
だから貰い手がなかったんだろうって言ってる。
それで儀祖父の姉が自分の遺産を下の三人
つまり自分の弟と血の繋がっている三人に少しずつ渡しだしたのね
血の繋がってない長男と俺の親父(次男)には内緒で
それで祖母が激怒して、私が嫁に行くとき公平に扱ってくれるという約束だったはずと抗議したらしいんだけど、
姉は私の遺産をどうしようが私の勝手だと突っぱねたんだと。
そっから上の二人と下の三人の間がギクシャクしだした。
金っていうのはつくづく魔物だと思うわ。
義祖父には姉が一人いる。
姉の旦那は戦死してしまった。
子供もいなかったので祖母同様再婚の話がありそうなものだが、何故だかそういう話はなかったそうだ。
親父の話によると姉は多分不妊症だったんじゃないかって。
だから貰い手がなかったんだろうって言ってる。
それで儀祖父の姉が自分の遺産を下の三人
つまり自分の弟と血の繋がっている三人に少しずつ渡しだしたのね
血の繋がってない長男と俺の親父(次男)には内緒で
それで祖母が激怒して、私が嫁に行くとき公平に扱ってくれるという約束だったはずと抗議したらしいんだけど、
姉は私の遺産をどうしようが私の勝手だと突っぱねたんだと。
そっから上の二人と下の三人の間がギクシャクしだした。
金っていうのはつくづく魔物だと思うわ。
724: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:41:21 ID:h1hl4cvCm
義祖父が他界してから暫くして三男夫婦が事業に成功したの。
それで金銭的に余裕があるから自分達が祖母の面倒みるって長男と次男に何の相談もなく
同居しちゃったもんだから関係は最悪になった。
おかげで長男と次男(俺の親父)は俺達は捨て子みたいなもんだって不貞腐れて、
祖母にまで怒りをぶつける険悪なムードになってしまった。
そっからの空気は俺も鮮明に覚えてる。
わざわざ祖父の本家まで尋ねていって、
事情話してまだ辛うじて健在だった祖父の弟と養子縁組して義祖父の姓抜いたんだから。
俺まで名前変わっちゃって参ったわ。
本家も、だから言わないこっちゃないって元々祖母は変な女だと思ってたんだと哀れんでくれて、
縁組までの経過は実にスムーズだったらしい。
ただ遺骨はこっちで引き取ってないよって言われたんだって。
でも祖母とも険悪になってしまったんで事情を聞けずに月日だけが過ぎていった。
それで金銭的に余裕があるから自分達が祖母の面倒みるって長男と次男に何の相談もなく
同居しちゃったもんだから関係は最悪になった。
おかげで長男と次男(俺の親父)は俺達は捨て子みたいなもんだって不貞腐れて、
祖母にまで怒りをぶつける険悪なムードになってしまった。
そっからの空気は俺も鮮明に覚えてる。
わざわざ祖父の本家まで尋ねていって、
事情話してまだ辛うじて健在だった祖父の弟と養子縁組して義祖父の姓抜いたんだから。
俺まで名前変わっちゃって参ったわ。
本家も、だから言わないこっちゃないって元々祖母は変な女だと思ってたんだと哀れんでくれて、
縁組までの経過は実にスムーズだったらしい。
ただ遺骨はこっちで引き取ってないよって言われたんだって。
でも祖母とも険悪になってしまったんで事情を聞けずに月日だけが過ぎていった。
725: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)08:42:11 ID:h1hl4cvCm
祖母が老化で足腰が弱くなって寝たきりになりだした頃、三男から長男に、
お袋が最後はそっちで面倒みて貰いたいと言ってるんだけどどうかと連絡が来た。
長男は、一番手がかかる状態になって厄介払いされたんだろうと思ったそうだが、
拒否するのも癪だから引き受けたんだそうだ。
祖母は長男の家に引き取られると、次男(親父)を呼んでくれと頼んだらしい。
ボケる前に言っておきたいと前置きして
まず、公平にするという祖父との約束を果たせなかった事は本当に申し訳なく思っているということ
下の三人に和解するよう何度も説得を試みたが叶わず
自分の力不足を痛感してるということ
しかし下の三人も自分が産み落とした子だから分け隔てすることが出来なかったということ
だから足腰が丈夫な内は三男に世話になることにして、最後は二人(親父と長男)に
看取ってもらいたいと思っていたこと
そして四谷のお寺に祖父の墓を立ててあるということ
自分が亡くなったら分骨して半分はそこに埋葬してほしいということ
隣に二人の土地も買ってあるから自分で墓石を立てなさいということ
しかし自分と祖父の墓には他の人の骨は入れないで欲しいということ
墓碑にも他の人の名前は絶対に刻まないで欲しいということ
墓石代と墓守代として一千万用意してあるから二人で分けて使いなさいという事を伝えられたそうだ。
実の母親から裏切られたと思っていた長男はそれ聞いて号泣したらしい。
お袋が最後はそっちで面倒みて貰いたいと言ってるんだけどどうかと連絡が来た。
長男は、一番手がかかる状態になって厄介払いされたんだろうと思ったそうだが、
拒否するのも癪だから引き受けたんだそうだ。
祖母は長男の家に引き取られると、次男(親父)を呼んでくれと頼んだらしい。
ボケる前に言っておきたいと前置きして
まず、公平にするという祖父との約束を果たせなかった事は本当に申し訳なく思っているということ
下の三人に和解するよう何度も説得を試みたが叶わず
自分の力不足を痛感してるということ
しかし下の三人も自分が産み落とした子だから分け隔てすることが出来なかったということ
だから足腰が丈夫な内は三男に世話になることにして、最後は二人(親父と長男)に
看取ってもらいたいと思っていたこと
そして四谷のお寺に祖父の墓を立ててあるということ
自分が亡くなったら分骨して半分はそこに埋葬してほしいということ
隣に二人の土地も買ってあるから自分で墓石を立てなさいということ
しかし自分と祖父の墓には他の人の骨は入れないで欲しいということ
墓碑にも他の人の名前は絶対に刻まないで欲しいということ
墓石代と墓守代として一千万用意してあるから二人で分けて使いなさいという事を伝えられたそうだ。
実の母親から裏切られたと思っていた長男はそれ聞いて号泣したらしい。
726: ◆Y9U3ssULxo 2014/09/23(火)08:43:03 ID:h1hl4cvCm
それから半年も経たないうちに祖母は静かに息を引き取った。
結局その一千万は下の三人の知るところとなってしまい、没後弁護士たてられて綺麗に五分割されてしまったが。
親父も長男も不思議とその件について怒ってる様子はなかった。
先日、親父と墓参りに行ってきた。
親父は線香をあげながら
「お袋はしょうがないっていうのが口癖だったけど、
ずっと自分にそう言い聞かせながら生きてきたのかもしれないなぁ」
と感慨深げに言っていた。
何かそれを聞いて不覚にも泣けてしまった。
結局その一千万は下の三人の知るところとなってしまい、没後弁護士たてられて綺麗に五分割されてしまったが。
親父も長男も不思議とその件について怒ってる様子はなかった。
先日、親父と墓参りに行ってきた。
親父は線香をあげながら
「お袋はしょうがないっていうのが口癖だったけど、
ずっと自分にそう言い聞かせながら生きてきたのかもしれないなぁ」
と感慨深げに言っていた。
何かそれを聞いて不覚にも泣けてしまった。
727: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)12:35:12 ID:dQ1cvhVR3
厳しい時代の中でも自分を見失わずに
その時その時に出来ることを精一杯やって
状況の中では最善だと思う選択をして生き抜いた
立派なお祖母様だよ。
理不尽だけどどうしようもないことは
「しょうがない」で諦めるしかなかったんだよ。
その時その時に出来ることを精一杯やって
状況の中では最善だと思う選択をして生き抜いた
立派なお祖母様だよ。
理不尽だけどどうしようもないことは
「しょうがない」で諦めるしかなかったんだよ。
731: 名無しさん@おーぷん 2014/09/23(火)20:11:43 ID:hdp64Zcty
>>726
>>「お袋はしょうがないっていうのが口癖だったけど、
>>ずっと自分にそう言い聞かせながら生きてきたのかもしれないなぁ」
自分の力ではどうにもならない事を理解するのが理性だそうで。
その理性は教養の土台が無いと培われない事で。
お祖母さまなりに、その時そのときの筋を通そうとした姿勢は、
今は遠い「大和撫子」の生き方だったのでしょうか。
>>「お袋はしょうがないっていうのが口癖だったけど、
>>ずっと自分にそう言い聞かせながら生きてきたのかもしれないなぁ」
自分の力ではどうにもならない事を理解するのが理性だそうで。
その理性は教養の土台が無いと培われない事で。
お祖母さまなりに、その時そのときの筋を通そうとした姿勢は、
今は遠い「大和撫子」の生き方だったのでしょうか。
※アクセスの多い人気記事
・嫁に『娘のオムツ替えの時とか、お風呂の時に何かしてないか心配だから趣味の物を捨てろ』と言われたwww
・何で大卒の私より、中卒無職の小姑をあそこまで持ち上げるのか訳分からん。
・金持ちの親戚「家を格安(相場の1/10)で買わない?」→父は断って中古のボロ屋を購入、その理由に母がブチ切れ!
・高速道路で893のベンツに煽られたのでウォッシャー攻撃をした結果wwww
・妊娠中の私「出血したの…」→夫『血が出たかぁー。で、ご飯どうするの?』→私「・・・」→夫『おーいwご飯』
・【家庭崩壊】俺を避ける娘。嫁「どうしたの?」娘「…言いたくない」俺「(言える訳ない…)俺が悪いんだ…」→その後・・・
・父が余命宣告を受けた。夫「遺産相続が終わったら、家建てられるね」私「え?遺産は放棄するけど…」→夫の言葉で頭が真っ白に・・・
・【前編】『男だけの飲み会』だと言って、月に何度か出掛ける夫。不安で不安でたまらなくなって尾行したら...。
・俺を長年イジメてきた従兄弟が、病気でドナーが必要に。俺が適合し、従兄弟両親大喜び!俺『だが断る』→結果...。
・レジの女性に一目惚れ!数か月通ってから声を掛けると、女性「あの時はどうも」俺『えっ?』女性「えっ」
・マンガを借りにきた彼氏に本棚を見せたら、突然「騙された!」と怒鳴りだした!
・俺「牛丼の並一つ」店員「はい」→10分後、俺「まだですか?」店員「あと20分程お待ちください」俺「は?」
・スーパーでガキが走り回ってると、美人な客が籠にカボチャを2つ入れてガキの顔面をブン殴った!ガキは鼻血出してギャン泣き!→結果・・・
コメント
コメント一覧
下三人サイドにはまた別の話があるだろうよ
切ない話だけど、金の切れ目は縁の切れ目。
悲しいが、それが現実なんだね。
大変な時代を生き抜いた方に感謝せずにはいられない
まあ何年か前みたいだけど
そう言うなって、欧米人や支那人が仕掛けてきた侵略戦争だぞ?言わば正当防衛だから戦わなきゃいけなかったんだよ。それに、日本人が戦ったから東南アジアは独立できたんだし。
親族が裕福か再婚でもなけりゃ手劣悪な環境で身を売るか、夜の職業つくしか選択がないし。
再婚相手が連れ子を差別せず父親として可愛がって学つけて自立してくれるようにしてくれただけでも充分な財産だしな。
これはしかたないとしか言いようがない。
しょうがない。
戦時中はもちろんそうだと思うけど今は今でそういうのあるよね。
守りたいものがあればそえいう生き方になってしまうかも。
この程度の文章も読めないお前が馬鹿
そんな時こそ生前贈与しておけばよかったんだろうに祖母も考えが足りないなぁ
1000万+土地を余命少ない中で遺産扱いされず生前贈与出来る方法があるなら教えてほしいわ
聞きかじった知識で粋がってんなよ
慰留分がいくらかはわからないから本人納得ならこれで良いんだと思うよ
家族のために文字通り命かけても、他の男作ってずっこんばっこんされるんだもん
たまったもんじゃないわ
妻子が路頭に迷って餓死してもいいのか
根拠は?それお前の願望だろ?何の反論にも意見にもなってなくて目障り
※24
それで命賭けた結果がこれだろ?
読み物として面白かった
しかし権利とはいえ、五等分かあ…
その単純な解釈は恥ずかしいぞ
もっと残酷な死に方すればいいのに・・・
最後まで「しょうがない」で通せよ!
最後に弱音を吐くじゃーねえよ!
いや、馬鹿なのはお前だと思うよ
祖母は当時の女として母として、精一杯のことをしただけだ
義祖父自体は平等に育ててくれたんでしょ?上ふたりは自分達が実の子ではない事も知ってた訳だし…なんだかなぁ
知人にもいるし
辛い時代だね
本当それ。下半身脳で下品なものの見方しかできないあほだらけ。
ネットにハマりすぎるとああなっちゃうんだね。
祖父の戦争の下り、軍オタならよく知ってる南洋戦記そのものだし
逆に一般人がこんなに詳しく戦況描写理解してたらびっくりだわ
人伝に聞いててこんな詳しく分かるかい
生きて帰ったうちの祖父の話を軍オタの俺が直接聞いても
ここまで詳細な現地の話しなんざ聞けなかったよ
我欲が何よりも優先
なんでそんな簡単に断罪できるの?
祖母が取る最良手あるなら教えてくれよ
短絡的すぎんだろ
最初から読まなければいい。三行以上の文章を読める頭がないんだから
天国ではお祖母様とお祖父様が安らかに穏やかに添い遂げられているといいですね
じいちゃんが可哀想
じいちゃんは気骨がある分、不器用だったんだろう。俺なら世話役に甘えて仕事を斡旋して貰うだろうな。
祖父自身が手紙で再婚を認めてるんだが…。
>>中韓の言う日本軍の蛮行も、あながち間違いじゃない
あながち間違いじゃないのなら、証拠が沢山残ってるはずだよね~
やりきれない
祖父との子を育てる為とはいえ世話を受け再婚し子も為している状況で他に何が出来るんだ?
祖父の元に戻れば其処で暮らす事も出来なくなる訳だが。
祖父は戦争に行って生き延びたが、なかなか日本に帰れず数年が過ぎた。
死亡通知も着ていたため、その間に祖母は再婚していた。
ところが再開した時、祖父は一切怒らなかったらしい。
事実を受け入れ、自ら身を引き姿を消したそうだ。
その祖父の死をあらためて聞いたとき、祖母は涙ひとつこぼさなかった。
何て冷酷な人だと思っていたけど、本心を聞いたときにそれは違うとわかったんだ。
なんだかんだいっても自分の子供たちを守るために、その時に選べる最良の選択をしていただけなのだと。そのためには本心すら隠しとおし、耐え忍び生きてきたのだと。
それがわかったとき、なぜか頬がぬれていた。その心を思うと胸が熱くなる。
俺は、そんな祖母の想いを無駄にしないように今を生きようと心に誓った。
位にしといてくれ。これでも長いわ…と思うのに戦争描写グダグダ入れられるともうね。
当時こういう人が沢山いたのは事実だけどね
三男が引き取ってからも長男次男に一千万残したり父と同じ墓に入ろうとせずに前夫との墓を作りその隣に長男次男の墓予定地を買ったりとか
金銭関係なしに普通にキレるだろ、これ
戦中戦後が一番酷な時代だと思うが発展していく一番いい時代と言う人もいて
本気か知らないが驚いた。
祖母に見捨てられたのは祖父ではなく下3人だな
読み終わった後の感想が無い
中には夫の他の兄弟と再婚してたり、嫁が再婚せず待ってて結構経って帰ってきたら喜んだものの、実はもう帰れないと思って現地で家庭を持っちゃってた…とかもある。
当時は次男以降は長男のスペア扱いだし嫁も家の所有物
長男が死んだら嫁を次男以降に宛がうのは普通の事だった
それは物の見方次第じゃね?
自分に子供がいないから弟の子に(お小遣い程度じゃないほどの)お金を渡してたら弟嫁が自分の連れ子にも渡せと言ってきたらガメつい奴だなと思うでしょ
そう考えると不仲の原因は祖母の抗議とも言えるわけだし、原因作っておきながらまた差別かと思って弁護士たてるのもおかしくない話
お墓に関する遺言はちゃんと執行されたのか、それだけが気になる。
当時は家と家の繋がりが主で当たり前なことなのだから女性側の実家が名家なり裕福でなければ「連れ子を差別しない」の条件を出して成立することすら難しい。今で言うDVがそういう認識が無く罷り通っていた時代、男性も我が子の成長を見守れず元妻子の無事を案じるだけで残念だったろう…。もう一人の男性も立派。
二人と義祖父である男性が安らかに眠れますように。
上二人の場所に来たのもシキをさとってのことみたいだね。
空回りしてるわ
それに上二人を一時的に捨てた事実はかわらん
繰り返すから段々面倒になるんだけど
あと、少しずつ真実と記憶違いと願望がごちゃ混ぜになってたのかなーって
と思ったけど後半読みづらくなった
せっかく地獄の戦場から、必死の想いで生還されたんだから妻子は諦めて、実家に戻られればな・・・
そうすれば投稿者にとって、こわい顔のおじいちゃんとして記憶に残ったかもな。
それでも祖母には軽蔑すら覚えるが
義祖父側からしてみれば、実質三男が長男だろ。
義祖父居なかったら働けない親父と一緒に上野の高架下で震えてたかもしれないのに
祖母も結婚してやったんだから上二人にも遺産よこせとか何上から要求してんだよと
義祖父の血が腐ってたんだな
復員してきたら、無理矢理結婚させられたみたいだが
(^_^;) うちは無茶苦茶ストレッサー家族だったしね。
日帝軍人の祖父は婿。祖母は三男一女をもうけるが寝た切り。家を守るという言い訳で分家より爺二人同居。(おそらく祖父が財産を好きなようにしないように見張り) 晩年、その二人の爺が鬼籍に入ると祖父は浮気三昧。しかも、父の稼いだ金で。…父は結婚したから勿論 僕が居るが、父弟ひとりは結婚したが、もうひとりの弟と妹は生涯独身。どうやら祖父が「家柄ガー」とやらかして結婚し損ねたらしい。
…隙さえあれば自分語り、失礼(笑)
みんな可哀想なんだけど、お互いがお互いにストレスを与えている僕の前の代の家族でした。
どんだけ繊細なんだよw
これはネタかも知れないが似た話は実際いっぱいあったようだ。
特に、兄がが戦死したから弟とあるいはその逆が多くあった。そこへ兄(弟)が生還してくるといったことは少ないけど割りとあったらしい。出征して初期に戦死、帰還が戦後何年かしてからという場合。生きていかなければならないし、当時は家を存続させるということも大事だったし。
兄弟あるいは叔父従兄弟といいのもあったようだが肉親、親戚と結婚して子供までいた場合は身悶えするほど辛かったろうな。泥をすすりながら地獄からやっとの思いで戻ってきたら居場所はないし愛しい人は肉親の妻になってるんだから。
自分にとっては、この祖母は不実な人に映る
生きる為、息子達2人を生かすためといえば”仕方ない”という言葉は
確かに納得できるものかもしれないが
人はいずれ死ぬということを主眼に考えると、彼女の生き方は
どうしても不実に感じてしまう。
こういうものは個人個人の感性におけるものなんだろうと思う。
確たるものが無い以上それでいいのではないだろうか。
自分は母子家庭で今3人の子供を育ててるけど、なんとか一人で頑張れてるのは平和で物に溢れた現代だから。そのお祖母ちゃんと同じ時代に子育てしてたら、私だって子供達に食べさせる為に再婚するよ
でもって、義祖父の姉の事もまぁ理解はできる。私の弟にも実子と連れ子がいるけど、弟は分け隔てなく可愛がってる。だから弟の遺産は平等に分ければいい。だけど私の遺産をも平等に分けろと言われたら…冷たいかもだけど、私には難しいかも。
結局悪い人なんていた訳じゃなくて、それぞれの立場的には仕方ない事だったってだけなんだよね
絵に描いたようなゆとりというか、平和ボケというか…。
女が好きに生きれるようになったのなんて、ここ数十年なのに。
どんなに世が荒れても考える頭を捨てず、思える精神は忘れちゃいかんな
どうすれば満足なんだろう
戦死したであろう夫に操を立てて、売/春でもして子供達に貧しくひもじい学の無い生活させれば、清貧だ立派だ貞淑だと言うのだろうか
山梨県の甲府、でしょ。
しかし義祖父の子供三人がまるっきり金の亡者だな…墓石代と墓守代はてめーらに関係ないだろと言いたい。
「公平に」というのは「一族として公平に」という意味があったんだと思うよ。
同じきょうだいなのに、血のつながりで区別されて暮らしの貧富に差がつくのは我慢できななかったんだと思う。
公平にするという「約束」があったから結婚したのであり、約束が守られる事が、「子供たちをよろしくたのむ」と頼んで戦地に行った最初の旦那に対する責任を果たしたことになると思っていたんじゃないかな。
それに、儀祖父が健康体だったら間違いなく徴兵されていたと思うんだよね。子孫を残す事無く海の藻屑となっていた可能性も大きい。
足が悪かったから徴兵を逃れて、コブ付きのとはいえ嫁を娶り子供までもうけることができた。
これは私の下衆な想像だけど、お祖母さんは、最初の旦那が徴兵されずに再婚した旦那が徴兵されていれば良かったのに、と思った事もあったかもしれない。
そうすれば再婚した旦那の姉は遺産を残したいと思う甥たちも居らず、寂しい老後を過ごしたかもしれないのに誰のお陰だと思ってるのか?と思った日もあったかもしれない。
何よりも「公平にしてくれる」という約束を信じて再婚したこと、お祖父さんが帰ってくると信じて待てなかったことへの後ろめたさが強かったと思う。
だけど、「しかたがない」、本当に仕方が無かったんだよ、当時の事を知れば知るほどどうしようもなく仕方がなかったとしか思えない。
だから義祖父は公平だったじゃん、だがそれは義祖父姉には関係ない話
あと義祖父は障害あろうが戦後混乱期にそれなりの家業持ちだかららえり好みしなけりゃ幾らでも結婚出来たろ
それか事故にでも遭って内臓ぶちまけながら長時間苦痛に悶えて生き恥晒ながら惨めに生き続けていますように
女は子宮潰れて二度と子供造れなくなって、男は手足もげて達磨にでもなってしまえ
赤子の赤子、その先の赤子まで永遠に不幸になり続けろ人間の屑ども
昔の大和撫子
現代のエネme
印象が随分違うね。
義理祖父の金じゃないし連れ子は他人だし血のかよった甥と姪に金あげても別にねいいと思う。再婚したのは義理の祖父であって義理祖父姉じゃないからね
戦争は残酷だよ。
今に生きられる事に感謝して生きよう。
祖父、祖母、義祖父の3人の中で誰が一番辛かっただろうか。
祖父は勿論辛かったよなぁ。でも祖母が自分の子供を育てる約束をしっかり守ってくれている事が救いになったはず。祖母は、祖父への愛を祖父の子供達を守る事で貫いたが、でも一番辛かったかも知れないな。義祖父も、祖母の心の奥底には常に祖父がいる事に気付いていただろうし、祖母を本当に愛していたならばこれも辛い。自分より愛している男がいる女を金で買ったようなものだもの。
自分にとっては、義祖父の立場はある意味生き地獄だし、一番葛藤と後悔と贖罪に苛まされた祖母の立場は絶対に嫌だな。やはり祖父の立場で選ぶよ。寂しさや辛さよりも、愛する人に後悔や贖罪の気持ちを抱えたまましにたくないから。祖母はそんな辛さを子供を守る事で耐えられたんだと思う。多分、祖父が生きていたら子育て終わった時点で義祖父に頭を下げて離婚して貰って祖父の元へ行っただろう。筋を通す女性のようだし、お墓に二人きりで入りたかったくらいだから。
皆なちゃんと結婚して子供を持てよ。それが無いと人生の本当の苦しさ辛さは経験出来ないぞ。そういう辛さを味わってこそ本物の人生を生きたということだ。どんなに苦しくても辛くても人生は一度きりだし、必ず終わるから大丈夫さ。
自分の半径2メートル内のことしか見えてないんだよ。
当時の人の暮らしなんて考えられるはずがない。
再婚後にできた子より前の夫の子を大事にしないようにしたり夫側の親戚集まりに連れて行かなかったり、何のために再婚したんだかわからんと言ってた
母ちゃんは結局しょうがないと言いながら流されてただけだよね。
つーか下三人も子作るなよ世間体があったとしても一人だろ普通。
美談なのは祖父の話だけね。
貴重な鉄道技師を鉄道連隊じゃなくて歩兵連隊に放り込むほど、陸軍は愚かだったのかね?
うちのジジィは歩兵連隊から始まって戦車連隊に転属して、最終的には軍参謀部の書記になってた。軍人恩給もらうための書類に書いてあったから間違いないと思う。
「祭祀財産(うろ覚え)」で
ぶった切るようなマネ出来ないんじゃなかったか?
ま、そういう相談しなかったのが敗因。
長男が戦争行って生還して帰郷したら、次男と嫁の間に子供がいたって。
折角生きて帰ったのに、長男首吊って死んじゃったって。
その婆ちゃんも90過ぎて呆けちゃったけど。
どこが客観的だwお前の主観丸出しじゃないか。
戦争から帰ってきてすぐに出て行って行方不明でのたれ死んだ父親から、
一体誰が、いつの間に、これだけ詳しく聞けたんだとw
受け入れることができたが、何一つ不自由なくぬくぬくと育ったずっと若い世代には
皆目理解できないだろうな
戦争がなければ、こうにはならなかった。
しょうがないというのは、戦後動乱の時代に子持ちの母親が生き抜くための、自分に叱咤激励するための言葉ではないだろうか?
よく生き抜きました。
父親もあなたも、祖母の生き様を大切にしてください。
それにしても、他の3人はクズだな。
金の切れ目は縁の切れ目。
縁が切れて良かったと思いますよ。
その3人には天誅が下るように!
他人なんて踏み台程度に思った方が人生楽しいゾ
戦時中のイメージが甘いな~
コメ欄のヤツらは戦争で稼ぎ頭亡くなったら
一家心中しろっていいたいんだよな?
祖母は祖母で731の言うようにまさに「大和撫子」。戦地から戻ってきた祖父(元夫)を前にして涙を見せる事なく、そして寄りを戻そうとしなかった。墓石には2人以外の名も骨も入れるなという言葉からして、本当は近くで添い遂げたかっただろうに…。
でも祖父の言葉を尊重したんだろう。例え祖父が浮浪者のまま孤独死するのが目に見えていて手を差し伸べたくても「絶対に気に病んでくれるな、君の選択は正しい。義祖父さん、くれぐれも元妻と子供をよろしく頼みます」なんて言われちゃ「(あの人の事だから)しょうがない」と、自分の気持ちを押し殺した。
だからこそ、祖父の遺体を前にしても涙1つ見せなかった。きっと祖母の姉から話を聞いた時に既に覚悟はできていたんだろう。生前は仕方なくても、とね。男を立てる事の出来る本当に立派な女性。
「侍」も「大和撫子」も、遠い昔にいなくなってしまった。侍ジャパンだのサムライブルーだのナデシコジャパンだの言ってるのを見ると、随分安い言葉になったもんだと思う。天皇陛下が生前退位されるのも、こういう日本の精神性が失われているのを感じられての事なんじゃなかろうか。
宮崎駿監督も「今の若者たちに対して一つだけ安心しているのは、彼らが戦争では一番役に立たないタイプの人間だという事」って言ってるけど納得。この御祖父母様の霊前に参る事はできかねるが、日本人として敬意を表する。
※124
分析がなかなかいいですね~
夫は出征する際に戦死したら再婚してくれと妻に言い残している。本当に戦死したなら再婚することに問題はない。ただ、戦死の公報がきたとはいえ誤報もありうるし、死体確認したわけでもないから、妻としてはもう少し慎重に行動すべきだったとは思う。
再婚後、夫が生きて帰って来た時、なぜすぐに夫を抱きしめて生還を喜ばなかったのだろう。夫が生還したのだから再婚は法律的に重婚となる。後ろめたさや申し訳なさなど複雑な気持ちはあるだろうが、すみやかに再婚(重婚)の取消しをしてもとの状態に戻せば問題を死ぬまで引きずって複雑にならなかったのではないか。夫は生きていたんだから妻の対応には疑問を感じる。
今なら2人子供いる状態で夫に先立たれた数年後再婚して3人子供産んでるってなったらちょっと変な目で見られるよ
長男次男を連れて、帰ってきた夫と生きていくという選択肢もあったと思う。
就職できないなら本家に頼み込んで家族で農業を手伝うとかさ。
夫が生還しても重婚にはならない。
戦後、自分ひとりが生きて行くのも厳しい時代に子供をふたり連れて、いつまでも誤報を信じて夫の帰りを待っていられたわけがない。
再婚しなければ子連れの女性は生きて行けなかった時代だ。
祖母の選択は当然だったろう。
なんでみんな、下の三人を悪く言うのかもわからん。
義姉が自分の遺産を弟の子供に分けたのも当然。
公平にするという約束は義姉には関係ないし、それを求めるのはやりすぎだろう。
三人は何も悪くない。
母親の遺産を公平に要求したのも当然だろう。
むしろ、墓地を上のふたり分買い、1千万をふたりで分けろという祖母が公平を欠いたのでは?
まぁ、三人が義姉から遺産を貰っていた関係なんだろうが、生前に子供全員にちゃんと言っておくべきだったとは思う。
三男と同居する時点で話していれば揉めなかったろうに。
子供に公平って言うのは親族一同の話なので、義姉が下の子だけに遺産を分け与えたのは不公平。
同じ弟の子供なんだから5人に分けるのが当然。
下の三人は血の繋がった叔母から自分たちだけ遺産を受け取ったんだから、母親が上の二人だけに自分の遺産を渡すのも当然。
先に不義理をしたのは義姉と下の3人なんだから。
下の3人は義姉の遺産を受け取って、上2人に渡される遺産を奪い取ったんだから責められるのは当たり前。
それにしても上二人の父親切なすぎる、戦争から戻って国から補償もなかったのだろうか
何をしようとすまいと人は死ぬ
だから何をいおうとこの祖母が裏切り者であることに変わりはない
生き方を貫くから人は人だといえるんだ
これだけはなによりも確信をもっていえる
三男事業うまくいってないだろwww
他人であんまり交流無さそうな義姉の財産分配に口出すとかやりすぎ。
一千万(多分大金)も婚家からこっそり持ち出すのはまずいわ。みんなに納得してもらった上で、生前贈与をすればよかったのにね。
相手の言い分も汲み取って、折り合いを付けるということは今も昔も大事だと思う。
そんな彼もいまではすっかりネットにドップリなんだよねw
お祖母さんと復縁は厳しいにしても、戸籍復活させて軍人恩給とか貰えたはずなのに。
間違いなく重婚です。
素晴らしい適格な意見だと思います。
コメントする