今までにあった最大の修羅場を語るスレ2
http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1407507980/
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319: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:42:39 ID:1n7rysPIO
浮気発覚して3年の贖罪生活で何とか許してもらった
天罰って本当に存在する
目には見えない何かに監視されていて悪行には天罰が下るようになってる
私はそう確信した
何であんなことをしちゃったんだろう、って今更言っても後の祭だけど
何かのTV番組で女は精神的に追い詰められると反射的に自分に不都合な情報を脳内から消去して都合の良い物語に作り変えて信じ込む習性があるってやってたけど、あれ本当
見つかった瞬間不都合な情報が頭からスパッと消えた
あれ?何で私はこんなに怒られなくちゃならないの?私今迄家庭の為に頑張ってきたのにってなる
自己防衛本能が働く
危ない
それでも辛うじて許していただけた理由は頭が真っ白になっても脳内を自分に好都合な物語が占拠しても言い訳せず、ただひたすら御免なさいで通した事に尽きると思う
あそこで一言でも言い訳がましい事を言ったら即アウトだったと思う
捨てられた後の自分の人生考えたらゾッとする
アラフォーバツイチ女が人生再出発なんて無理だもの
仮に可能だとしても今の自分の家庭以上のグレードのものを造りだすのは絶対無理
浮気した私がこんなこと言うのは矛盾してるってこと十分承知してるけど、私にとって家族は最高傑作だから
それだけに自分自身に対する失望も大きかった
天罰って本当に存在する
目には見えない何かに監視されていて悪行には天罰が下るようになってる
私はそう確信した
何であんなことをしちゃったんだろう、って今更言っても後の祭だけど
何かのTV番組で女は精神的に追い詰められると反射的に自分に不都合な情報を脳内から消去して都合の良い物語に作り変えて信じ込む習性があるってやってたけど、あれ本当
見つかった瞬間不都合な情報が頭からスパッと消えた
あれ?何で私はこんなに怒られなくちゃならないの?私今迄家庭の為に頑張ってきたのにってなる
自己防衛本能が働く
危ない
それでも辛うじて許していただけた理由は頭が真っ白になっても脳内を自分に好都合な物語が占拠しても言い訳せず、ただひたすら御免なさいで通した事に尽きると思う
あそこで一言でも言い訳がましい事を言ったら即アウトだったと思う
捨てられた後の自分の人生考えたらゾッとする
アラフォーバツイチ女が人生再出発なんて無理だもの
仮に可能だとしても今の自分の家庭以上のグレードのものを造りだすのは絶対無理
浮気した私がこんなこと言うのは矛盾してるってこと十分承知してるけど、私にとって家族は最高傑作だから
それだけに自分自身に対する失望も大きかった
・本家の嫁「形見のヴァイオリンを本家に引き渡しなさい!」私『はい…』→偽物を渡したら大変な事になったwww
・夫と子供を同時に失い、泣き叫ぶ親友。看護師「今は会わない方が…」私『はい…』→それから、3年後・・・!
・牛丼屋でおっさん「ちゅうだくで」店員『はい』→おっさん「つゆだくじゃねーかよ!」
・【画像あり】 1000円出してこのラーメンが出てきたらどうする?
・【悲惨】炭酸ジュースを一日4リットル飲むA子。私「飲み過ぎじゃない?」A「私は太らない体質だからwwデブの妬み乙ww」→数年後・・・
・世界一の犯罪都市と言われる『ヨハネスブルグ』に住んでいたんだが、冗談みたいに酷い街だった…。
・友人が「子連れ入店禁止」のカフェに強引に入ろうとした結果、店から50万円以上の賠償金を請求される事にwwwww
・生後1ヶ月の娘の今まで聞いた事のない泣き声に慌ててトイレから戻ると、舅が娘の体に爪楊枝を突き刺していた。
320: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:43:25 ID:1n7rysPIO
でも私の場合自分に不都合な記憶を思い出すのに優に一年以上かかった
それまではいくら内観しても分からなかった、しんどかった
私は夫を心から愛していたし、アラフォーながら一応夜の営みの方も週2回前後はあったし
だから全然レスではなかったし、義務でこなしてるつもりも勿論なかった
夫も子供もあんなに愛していたのに!って、そんな私が何で浮気なんかするの!って思った
自分で過ち犯しておきながら馬鹿みたいだけど、本当にそう思ったんだ
いくら家族や両親から責められても自分自身のことながらさっぱり分からなかった
だから再構築期間中、私は夫の無視に遭いながら必死に内観した
自分が堕ちた理由を探し続けた
だってそれが分からない限りたとえ夫が許してくれたとしても同じ間違いを犯す可能性があるから
私は自分で自分が怖くなってた
それで一年以上かけてようやく自分を俯瞰で見れるようになってきたの
そうして初めて私は自分の問題点に気づくことができてきた
よ~くよく思い出してみると、過ちを犯す随分手前のところで心に綻びが出来ていたのだということを思い出してきた
それまではいくら内観しても分からなかった、しんどかった
私は夫を心から愛していたし、アラフォーながら一応夜の営みの方も週2回前後はあったし
だから全然レスではなかったし、義務でこなしてるつもりも勿論なかった
夫も子供もあんなに愛していたのに!って、そんな私が何で浮気なんかするの!って思った
自分で過ち犯しておきながら馬鹿みたいだけど、本当にそう思ったんだ
いくら家族や両親から責められても自分自身のことながらさっぱり分からなかった
だから再構築期間中、私は夫の無視に遭いながら必死に内観した
自分が堕ちた理由を探し続けた
だってそれが分からない限りたとえ夫が許してくれたとしても同じ間違いを犯す可能性があるから
私は自分で自分が怖くなってた
それで一年以上かけてようやく自分を俯瞰で見れるようになってきたの
そうして初めて私は自分の問題点に気づくことができてきた
よ~くよく思い出してみると、過ちを犯す随分手前のところで心に綻びが出来ていたのだということを思い出してきた
321: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:43:59 ID:1n7rysPIO
私が不倫をしてしまった原因は仕事があまりにも順調にいきすぎたという事、それに尽きる
勿論そんなの何の言い訳にもなりはしないけど
特定されると困るから焦点ボカすけど、私は某メーカーに入社し、そこの技術開発部に所属していた
そこでの仕事ぶりはまあ身贔屓入れても中の上ぐらいなものだったんじゃないかな
可もなく不可もなく日々こなしてるって感じ、向いてるけど達成感みたいなものはなかったと思う
で、私は入社三年目くらいから営業部に自社が開発している新製品の機能説明をする担当になった
うちの製品は他社に比べてこれこれこういう部分が優れていて、他所は何処が劣っているとか
逆に自社は他所に比べて何処が劣っているのかもきちんと説明した
それで劣っている部分はこういう風にフォローしていったら良いとか、私なりに営業の視点に立った戦略を練って説明をした
その仕事ぶりを当時の営業課長、つまり私が浮気してしまった相手に認められて営業部に配置転換されたわけ
「君の説明は凄く分かりやすいからきっと営業の方が向いてるよ」って勧誘されて
技術開発に未練がなかったわけじゃないけど、そこは完全に男社会だったし、やっぱり仕事ぶりが認められるっていうのは嬉しかったし、結局私は営業部転属の話を引き受けることにした
勿論そんなの何の言い訳にもなりはしないけど
特定されると困るから焦点ボカすけど、私は某メーカーに入社し、そこの技術開発部に所属していた
そこでの仕事ぶりはまあ身贔屓入れても中の上ぐらいなものだったんじゃないかな
可もなく不可もなく日々こなしてるって感じ、向いてるけど達成感みたいなものはなかったと思う
で、私は入社三年目くらいから営業部に自社が開発している新製品の機能説明をする担当になった
うちの製品は他社に比べてこれこれこういう部分が優れていて、他所は何処が劣っているとか
逆に自社は他所に比べて何処が劣っているのかもきちんと説明した
それで劣っている部分はこういう風にフォローしていったら良いとか、私なりに営業の視点に立った戦略を練って説明をした
その仕事ぶりを当時の営業課長、つまり私が浮気してしまった相手に認められて営業部に配置転換されたわけ
「君の説明は凄く分かりやすいからきっと営業の方が向いてるよ」って勧誘されて
技術開発に未練がなかったわけじゃないけど、そこは完全に男社会だったし、やっぱり仕事ぶりが認められるっていうのは嬉しかったし、結局私は営業部転属の話を引き受けることにした
322: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:44:35 ID:1n7rysPIO
課長の言う通り私は営業部の水が合ってたらしく2年目で先輩の4倍近く売り上げるようになっていた
技術畑にいたというのが凄く強みになっていたと思う
自社製品を売り込みに行ったら他社のマシンがトラブル起こしていて、私が直してみせて大きな仕事を貰えた事もあった
当時の私の年俸は二十代にして既に700万近くになっていた
「ほらね?俺の見立て通り向いてたろ?」って課長に言われ「はい、ありがとうございます!」みたいな感じで私は彼の秘蔵っ子みたいな感じで重宝して特別に育ててもらっていたと思う
売り上げを伸ばして自信がつくと自社の粗も目立つようになる
それでカタログやパンフレットやらにも口出すようになって、じゃ、君が好きに編集していいよって言われて、うちの会社に出入りしてる印刷屋さんにデザイナーを紹介してもらったの
それが私の未来の夫だった
これがもう完全に私のドストライクにタイプの人で、当時彼は他に好きな人がいて相手も彼に好意を持ってたらしんだけど、私が強引に割り込んで自分を売り込んで、つきあって~つきあって~って猛烈アタック
公私混同もいいとこだけど毎日夜更けまで携帯かけまくった
正直私がこんな肉食系だとは思いもよらかった、新たな自分を発見した思いだった
技術畑にいたというのが凄く強みになっていたと思う
自社製品を売り込みに行ったら他社のマシンがトラブル起こしていて、私が直してみせて大きな仕事を貰えた事もあった
当時の私の年俸は二十代にして既に700万近くになっていた
「ほらね?俺の見立て通り向いてたろ?」って課長に言われ「はい、ありがとうございます!」みたいな感じで私は彼の秘蔵っ子みたいな感じで重宝して特別に育ててもらっていたと思う
売り上げを伸ばして自信がつくと自社の粗も目立つようになる
それでカタログやパンフレットやらにも口出すようになって、じゃ、君が好きに編集していいよって言われて、うちの会社に出入りしてる印刷屋さんにデザイナーを紹介してもらったの
それが私の未来の夫だった
これがもう完全に私のドストライクにタイプの人で、当時彼は他に好きな人がいて相手も彼に好意を持ってたらしんだけど、私が強引に割り込んで自分を売り込んで、つきあって~つきあって~って猛烈アタック
公私混同もいいとこだけど毎日夜更けまで携帯かけまくった
正直私がこんな肉食系だとは思いもよらかった、新たな自分を発見した思いだった
323: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:45:01 ID:1n7rysPIO
でも課長はそれが凄く面白くなかったらしい
せっかく育てた営業部の逸材をみすみす印刷屋下請けのデザイナーごときに渡せるかっていうんで、未来の夫の出入りを止めさせようと裏工作しようとしたの
で、それに私が気づいて烈火のごとく怒ったもんだから渋々課長は折れて容認した
結局課長が危惧した通り、私は彼と結婚してすぐ子供ができて職場を離れてしまった
だって大好きなんだもん
私が職場を離れても課長は毎年私に暑中見舞いと年賀状を出してくれて、必ず最後に職場復帰する際はご連絡下さいと書き添えられていた
ここまで読んで課長が私に気があったんじゃないの?って思う人が居るかもしれないけど、そうかもしれないけど、私はそうは受け取らなかった
何故なら私の営業成績は課長をそうさせるに十分なものだったから
多分その時は純粋な気持ちでそう書いてくれていたんだと思っている
せっかく育てた営業部の逸材をみすみす印刷屋下請けのデザイナーごときに渡せるかっていうんで、未来の夫の出入りを止めさせようと裏工作しようとしたの
で、それに私が気づいて烈火のごとく怒ったもんだから渋々課長は折れて容認した
結局課長が危惧した通り、私は彼と結婚してすぐ子供ができて職場を離れてしまった
だって大好きなんだもん
私が職場を離れても課長は毎年私に暑中見舞いと年賀状を出してくれて、必ず最後に職場復帰する際はご連絡下さいと書き添えられていた
ここまで読んで課長が私に気があったんじゃないの?って思う人が居るかもしれないけど、そうかもしれないけど、私はそうは受け取らなかった
何故なら私の営業成績は課長をそうさせるに十分なものだったから
多分その時は純粋な気持ちでそう書いてくれていたんだと思っている
324: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:45:27 ID:1n7rysPIO
でも結局私は三人の子供を生んで、育児生活に追われて職場復帰どころではなく、十余年の月日が流れてしまっていた
その間に課長は部長に昇進していた
で、上の子が小6になって始めて三人の子を進学させるのに我が家はかなりお金が足りないという事に気づいたわけ
幸か不幸かうちの子は三人共勉強がかなり出来る
間違いなく大学まで進学するだろうことは容易に予想できたので、さあこれは困ったぞと
夫も「僕の給料がもっと高ければいいんだけど、ごめん」って頭を下げられた
「大丈夫、心配しないで、私も働くから」って
十余年が過ぎてはじめて私は毎年書き添えられていた職場復帰の言葉をリアルに考えるようになった
夫に相談し、私は部長(課長)に電話した
「お茶くみで良いので雇ってください」って
こんなおばさんにお茶くみもないけど、とにかく何か仕事くださいって頼んでみた
部長は「ようやく決心してくれたんだね」って雇用担当に頼んでくれて、私はすぐに採用された
十何年ぶりかに出社してみると営業部の面子もかなり変わっていて課長も部長に昇進していたし、同期のぺーぺー君が係長や課長になっていた
「やー全然変わっちゃいましたね、私ついていけるかな」って部長に言ったら
「君は才能あるから直ぐに追いつけるさ」って励ましてもらって
「や~あなたが伝説の」とか「お噂はかねがね」とか若い子達に持ち上げられて「部長いったいどんな紹介したんですか」って私が言ったら「俺は事実しか言ってないよ」って
まぁ、そんなこんなで私は再び元の会社に復帰したわけだ
私はしばらく部長付きの秘書兼営業という事で行動を共にする事になった
その間に課長は部長に昇進していた
で、上の子が小6になって始めて三人の子を進学させるのに我が家はかなりお金が足りないという事に気づいたわけ
幸か不幸かうちの子は三人共勉強がかなり出来る
間違いなく大学まで進学するだろうことは容易に予想できたので、さあこれは困ったぞと
夫も「僕の給料がもっと高ければいいんだけど、ごめん」って頭を下げられた
「大丈夫、心配しないで、私も働くから」って
十余年が過ぎてはじめて私は毎年書き添えられていた職場復帰の言葉をリアルに考えるようになった
夫に相談し、私は部長(課長)に電話した
「お茶くみで良いので雇ってください」って
こんなおばさんにお茶くみもないけど、とにかく何か仕事くださいって頼んでみた
部長は「ようやく決心してくれたんだね」って雇用担当に頼んでくれて、私はすぐに採用された
十何年ぶりかに出社してみると営業部の面子もかなり変わっていて課長も部長に昇進していたし、同期のぺーぺー君が係長や課長になっていた
「やー全然変わっちゃいましたね、私ついていけるかな」って部長に言ったら
「君は才能あるから直ぐに追いつけるさ」って励ましてもらって
「や~あなたが伝説の」とか「お噂はかねがね」とか若い子達に持ち上げられて「部長いったいどんな紹介したんですか」って私が言ったら「俺は事実しか言ってないよ」って
まぁ、そんなこんなで私は再び元の会社に復帰したわけだ
私はしばらく部長付きの秘書兼営業という事で行動を共にする事になった
325: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:45:51 ID:1n7rysPIO
手前味噌で恐縮だけど、やはり私には営業の才能があるようで、成績はみるみる若い子のそれを追い抜いていった
「噂通りですね」って言われて素直に嬉しかった
技術開発に居た影響で多少の機能的不満はプログラム書き換えさせて臨機応変に対応できたのも強みだった
技術開発時代の同僚も偉くなってたし色々助けてもらった
夫の存在も大きい
そこそこ大きい会社だから当然トラブルもあった
私が落ち込んでも、君には四人の強力なサポーターがいることを忘れないでって言って慰めてくれた
会社を辞めても帰れる家があるんだよって
その言葉で開き直れた
私は部長と一緒に次々難敵を陥落させていって、三年目には圧倒的な売り上げを評価され社長賞を頂いた
私の年俸はあっさり夫を超えていった
来年から部長は常務、私は二段跳びで次長との内示がきた、嬉しかった
当時の夫の年俸は350万弱
年齢的に考えるとけして高いほうではない
でも私は彼を軽んじてなどいなかったし、年俸が再び高くなっても彼への愛は不変だった思っていた
三人の子供も思いやりのある子に育ってくれて私は大好きだった
私自身も愛されていた
でも私は家族の信頼をあっさり裏切ってしまった
1年余の月日を経て、じわじわと蘇ってくる記憶を頼りに考えてみると、その頃既に私の心の中に綻びがあちこち出来ていたように思う
いや思う、ではなく、出来ていたんだ、うん
二人で成果を挙げだした時のことを改めて思い出してみると語彙不足な私は上手く表現できないけれど、そこに恍惚とした甘い何かを私は感じていた
多分部長もそれは感じていたと思う
それを達成感と一言で片付ける事もできるけど、違うね、私の本心が違うと言ってる
それに行動を共にすると、お互い波長を合わせようとするからそこに阿吽の呼吸みたいなものが出きてくる
それは仕事においては良いことなのだけれど、男女の関係においては微妙な危険をはらむものだ
たとえば冗談の言い合いとかでも絶妙なタイミングで切り返せるようになる
「まるで夫婦みたいですね」と同僚にからかわれたりした
「だって家のかみさんよりも一緒に居る時間が長いもんな」って部長に言われて
その言葉を聞いて確かに私はまんざらでもない気分になっていたんだ
思い出すと凄く胸が痛むけどそれが事実なの
これはもう潜在的な不貞行為だったと思う
「噂通りですね」って言われて素直に嬉しかった
技術開発に居た影響で多少の機能的不満はプログラム書き換えさせて臨機応変に対応できたのも強みだった
技術開発時代の同僚も偉くなってたし色々助けてもらった
夫の存在も大きい
そこそこ大きい会社だから当然トラブルもあった
私が落ち込んでも、君には四人の強力なサポーターがいることを忘れないでって言って慰めてくれた
会社を辞めても帰れる家があるんだよって
その言葉で開き直れた
私は部長と一緒に次々難敵を陥落させていって、三年目には圧倒的な売り上げを評価され社長賞を頂いた
私の年俸はあっさり夫を超えていった
来年から部長は常務、私は二段跳びで次長との内示がきた、嬉しかった
当時の夫の年俸は350万弱
年齢的に考えるとけして高いほうではない
でも私は彼を軽んじてなどいなかったし、年俸が再び高くなっても彼への愛は不変だった思っていた
三人の子供も思いやりのある子に育ってくれて私は大好きだった
私自身も愛されていた
でも私は家族の信頼をあっさり裏切ってしまった
1年余の月日を経て、じわじわと蘇ってくる記憶を頼りに考えてみると、その頃既に私の心の中に綻びがあちこち出来ていたように思う
いや思う、ではなく、出来ていたんだ、うん
二人で成果を挙げだした時のことを改めて思い出してみると語彙不足な私は上手く表現できないけれど、そこに恍惚とした甘い何かを私は感じていた
多分部長もそれは感じていたと思う
それを達成感と一言で片付ける事もできるけど、違うね、私の本心が違うと言ってる
それに行動を共にすると、お互い波長を合わせようとするからそこに阿吽の呼吸みたいなものが出きてくる
それは仕事においては良いことなのだけれど、男女の関係においては微妙な危険をはらむものだ
たとえば冗談の言い合いとかでも絶妙なタイミングで切り返せるようになる
「まるで夫婦みたいですね」と同僚にからかわれたりした
「だって家のかみさんよりも一緒に居る時間が長いもんな」って部長に言われて
その言葉を聞いて確かに私はまんざらでもない気分になっていたんだ
思い出すと凄く胸が痛むけどそれが事実なの
これはもう潜在的な不貞行為だったと思う
326: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:46:13 ID:1n7rysPIO
それに二人で一緒に行動してるからって社食でいつも向かい合わせに昼食とっていたのもマズかった
危機管理がきちんとしている人ならお弁当にするとかして何とか上手く回避するはず
私はそれをせず「たまには外に蕎麦でも食いにいくか」と誘われると、それすら断りもせずそそくさと部長と行動を共にした
完全に緩んでいた
そして私は決定的な過ちを犯してしまう
思い出すと心臓がギュッと締め付けられる
凄く苦しい
私と部長は2年越しで超大型顧客獲得に奔走していた
そこは仕入れ担当と競合他社が鉄板の関係を結んでいて実質上落城は不可能だと社員の誰もが思っていた
しかし落とせば約百億の大きな仕事、やり甲斐はある
競合他社は仕入れ担当にいわゆる袖の下を使っていた
まあそれくらいの仕事になると我が社もそういう手を使うから人のことをとやかくは言えないけど
その仕入れ担当は年間2~3千万くらいのバックマージンを貰っているという噂もあった
それどころか何処かの美人コンパニオンを営業担当に雇い、枕営業させていたという話もある
正面から当たっても落城は不可能だと判断した私達は、つてを使って仕入れ担当の上司に取り入った
別の会社の交合で偶然を装って接近し、ゴルフ接待にもっていった
部長はそういう方向に持っていくのが絶妙に上手い
私も下手糞ながらに同行した
帰りに飲ませてタクシー代といって必ず十万渡した
当然特別営業費で落としたけど
それでようやく小さな仕事は貰えるようになった
汚いと思われるかもしれないけど、この国にはいまだにそういう風習が残っている
危機管理がきちんとしている人ならお弁当にするとかして何とか上手く回避するはず
私はそれをせず「たまには外に蕎麦でも食いにいくか」と誘われると、それすら断りもせずそそくさと部長と行動を共にした
完全に緩んでいた
そして私は決定的な過ちを犯してしまう
思い出すと心臓がギュッと締め付けられる
凄く苦しい
私と部長は2年越しで超大型顧客獲得に奔走していた
そこは仕入れ担当と競合他社が鉄板の関係を結んでいて実質上落城は不可能だと社員の誰もが思っていた
しかし落とせば約百億の大きな仕事、やり甲斐はある
競合他社は仕入れ担当にいわゆる袖の下を使っていた
まあそれくらいの仕事になると我が社もそういう手を使うから人のことをとやかくは言えないけど
その仕入れ担当は年間2~3千万くらいのバックマージンを貰っているという噂もあった
それどころか何処かの美人コンパニオンを営業担当に雇い、枕営業させていたという話もある
正面から当たっても落城は不可能だと判断した私達は、つてを使って仕入れ担当の上司に取り入った
別の会社の交合で偶然を装って接近し、ゴルフ接待にもっていった
部長はそういう方向に持っていくのが絶妙に上手い
私も下手糞ながらに同行した
帰りに飲ませてタクシー代といって必ず十万渡した
当然特別営業費で落としたけど
それでようやく小さな仕事は貰えるようになった
汚いと思われるかもしれないけど、この国にはいまだにそういう風習が残っている
327: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:46:52 ID:1n7rysPIO
私達は遠まわしに御社の仕入れ担当が数千万円のバックマージンを貰っていると担当上司に吹き込んだ
競合他社が他所に降ろしている価格を調べて教え、御社はこの価格で仕入れているはずだから差額がこれだけある、残りは何処に行っちゃったんでしょうかね?みたいな事を言ったら「あいつそんなに抜いてやがったのか!」ってさすがに怒ってた
そういえばポルシェを買ったとか言ってたとか何とかえらく憤っていた
結局、仕入れ担当が二ヶ月の短期出張に言ってる間にそれを告発し、仕入れ担当は出張先で戻れぬ身となった
私達がそれを知ったのは部長と外回りをしている最中だった
午後4時くらいで会社に戻る途中だったと記憶してる
部長の携帯に連絡が入って「お宅の製品を入れるようになったから、よろしく」と言ってきたらしい
「やった~~~!!」って、二人で人前もはばからず万歳三唱した
だって百億の仕事だ、今までの仕事とは桁が違う
「やった~!」って言いながら万歳した手で部長とハイタッチ
そして「よかったね~」と言いながらお互いハグし合った
この時は3年以上経った今でも厭らしい気持ちはなかったと思っている
しかしハグはやりすぎだった、猛省しなければならない
とにかくその時周りの人が私達を奇異の目で見てたのだけは覚えてる
「飲みに行こう!」って部長が言って
「はいお供します!」って私は応えた
今まで二人っきりで飲みに行ったことは一度もない、さすがにそれはない
同じ部署の仲間と一緒に飲むことはたまにあるけど、それも駅前の立ち飲み焼き鳥屋だ
でも今日は特別、だって百億の仕事とったんだから上司と二人っきりで飲んでも許してくれるはずってこの時私は考えてた
ほろ酔い加減で帰って、夫に抱きついて、今日の快挙を褒めてもらおうと思ってた
甘かった
競合他社が他所に降ろしている価格を調べて教え、御社はこの価格で仕入れているはずだから差額がこれだけある、残りは何処に行っちゃったんでしょうかね?みたいな事を言ったら「あいつそんなに抜いてやがったのか!」ってさすがに怒ってた
そういえばポルシェを買ったとか言ってたとか何とかえらく憤っていた
結局、仕入れ担当が二ヶ月の短期出張に言ってる間にそれを告発し、仕入れ担当は出張先で戻れぬ身となった
私達がそれを知ったのは部長と外回りをしている最中だった
午後4時くらいで会社に戻る途中だったと記憶してる
部長の携帯に連絡が入って「お宅の製品を入れるようになったから、よろしく」と言ってきたらしい
「やった~~~!!」って、二人で人前もはばからず万歳三唱した
だって百億の仕事だ、今までの仕事とは桁が違う
「やった~!」って言いながら万歳した手で部長とハイタッチ
そして「よかったね~」と言いながらお互いハグし合った
この時は3年以上経った今でも厭らしい気持ちはなかったと思っている
しかしハグはやりすぎだった、猛省しなければならない
とにかくその時周りの人が私達を奇異の目で見てたのだけは覚えてる
「飲みに行こう!」って部長が言って
「はいお供します!」って私は応えた
今まで二人っきりで飲みに行ったことは一度もない、さすがにそれはない
同じ部署の仲間と一緒に飲むことはたまにあるけど、それも駅前の立ち飲み焼き鳥屋だ
でも今日は特別、だって百億の仕事とったんだから上司と二人っきりで飲んでも許してくれるはずってこの時私は考えてた
ほろ酔い加減で帰って、夫に抱きついて、今日の快挙を褒めてもらおうと思ってた
甘かった
328: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:47:29 ID:1n7rysPIO
「今日はちょっとお高いところに行きますか!」って部長が言って
「いいですね~」って私は高揚した気分で応えた
高級割烹料理屋に行った
それぞれ個室に分かれていて掘りごたつ状になってるところだった
そこでお高い酒を飲みながら二人で我が社の行く末について熱く語り合った
「これからは商品を売るだけじゃ駄目だ、文化を作っていかないと」
「文化ですか」
「たとえばソニーがウォークマンを作ったときの様に、商品がそのまま文化になっていくものを作っていかないと結局決まったパイの奪い合いになるだけだ」
「分かります、今の日本にはかつての文化を発信するパワーを失ってますよね」
「そうそう機能性ばかり重視して、オタクにおもねた商品ばかり作ってる」とか
「少子化を何とかしないとどうにもならんよ、うちは自発的に女性の社会復帰を促進させるべきだ」
「政府がとか誰かのせいにしてる場合じゃないですよね」とか
そんな上から目線の話をしながら、だから私達の会社をああしようとかこういう風にしていくべきだとか延々と語り合った。
お酒の力もあって、まるで天下を取ったような恍惚とした心地よい時間だった
しかしそのお店は人気店だったので三時間でお開き
ああ、このまま帰りたくないなって私は思った
この心地いい時間をもっと共有していたいって私は思った
店を出て涼風を浴びながら部長は自分の腕時計を確認した
まだ帰りたくない
私は次の店へ行こうという誘いの言葉を待っていた
「まだちょっと早いな」部長が言った
私は凄く嬉しかった
「カラオケでも行こうか」
「良いですね!パ~っと歌っちゃいましょう!」
部長がタクシーに手を挙げた
最寄のカラオケルームのあるビルの前に着けてもらった
そこは五階建てのビルだった
五階全部カラオケルームで占められていた
私達は受付をすませ、部屋の中に入った
私達はそこでもお酒を飲んだ
ハイな気持ちをキープしたいと思った
だからピッチも早かった
最初はお互いに十八番を選曲した
次に子供がいつも歌ってる最近の人気曲を披露し合った
子供が小さい頃の曲を歌ってお互い爆笑した
嫌でも覚えちゃうよねぇとか言ってはしゃいだ
「いいですね~」って私は高揚した気分で応えた
高級割烹料理屋に行った
それぞれ個室に分かれていて掘りごたつ状になってるところだった
そこでお高い酒を飲みながら二人で我が社の行く末について熱く語り合った
「これからは商品を売るだけじゃ駄目だ、文化を作っていかないと」
「文化ですか」
「たとえばソニーがウォークマンを作ったときの様に、商品がそのまま文化になっていくものを作っていかないと結局決まったパイの奪い合いになるだけだ」
「分かります、今の日本にはかつての文化を発信するパワーを失ってますよね」
「そうそう機能性ばかり重視して、オタクにおもねた商品ばかり作ってる」とか
「少子化を何とかしないとどうにもならんよ、うちは自発的に女性の社会復帰を促進させるべきだ」
「政府がとか誰かのせいにしてる場合じゃないですよね」とか
そんな上から目線の話をしながら、だから私達の会社をああしようとかこういう風にしていくべきだとか延々と語り合った。
お酒の力もあって、まるで天下を取ったような恍惚とした心地よい時間だった
しかしそのお店は人気店だったので三時間でお開き
ああ、このまま帰りたくないなって私は思った
この心地いい時間をもっと共有していたいって私は思った
店を出て涼風を浴びながら部長は自分の腕時計を確認した
まだ帰りたくない
私は次の店へ行こうという誘いの言葉を待っていた
「まだちょっと早いな」部長が言った
私は凄く嬉しかった
「カラオケでも行こうか」
「良いですね!パ~っと歌っちゃいましょう!」
部長がタクシーに手を挙げた
最寄のカラオケルームのあるビルの前に着けてもらった
そこは五階建てのビルだった
五階全部カラオケルームで占められていた
私達は受付をすませ、部屋の中に入った
私達はそこでもお酒を飲んだ
ハイな気持ちをキープしたいと思った
だからピッチも早かった
最初はお互いに十八番を選曲した
次に子供がいつも歌ってる最近の人気曲を披露し合った
子供が小さい頃の曲を歌ってお互い爆笑した
嫌でも覚えちゃうよねぇとか言ってはしゃいだ
329: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:48:11 ID:1n7rysPIO
部長がページをめくりながら「デュエットしちゃう?」と言った
私は「いいですよ」と答えた
本当は少し躊躇したけど、そこまで意識することでもないかと思い直した
私達はデュエットソングを並んで歌い始めた
最初はお互い遠慮しながら歌っていたけど、歌ってるうちに盛り上がってきた
気付いたら部長が私の肩を抱いていた
私達は途中でマイクを一つにして自分のパートを交互に歌いだした
何曲もそうやって歌っているうちにエロい気持ちになった
そして彼は次の曲がかかる前にさりげなく背後に廻った
何だかドキドキした
曲がかかりだした
歌ってる途中で彼は私の腰にそっと手を添え、ゆっくり体を密着させてきた
彼の硬直したものを感じた
ドキッとした
気づかない振りしてそのまま歌い続けた
徐々に部長の指先に力が入った
露骨な求愛行為に笑って誤魔化した
でも本当は濡れた
今日だけだから
一線を超えた訳ではないから
明日から元の生活に戻れば良い事だから
これぐらいは大丈夫
今日は特別
これぐらいは百億の仕事を取った私達の成功報酬として許される範囲よねって
頑張った者同志のエールの交換みたいなものだって
ほろ酔い加減の私は恍惚とした意識の中で、そんな馬鹿げた事を思ってた
私達は暫く求愛行為を続けた
私は「いいですよ」と答えた
本当は少し躊躇したけど、そこまで意識することでもないかと思い直した
私達はデュエットソングを並んで歌い始めた
最初はお互い遠慮しながら歌っていたけど、歌ってるうちに盛り上がってきた
気付いたら部長が私の肩を抱いていた
私達は途中でマイクを一つにして自分のパートを交互に歌いだした
何曲もそうやって歌っているうちにエロい気持ちになった
そして彼は次の曲がかかる前にさりげなく背後に廻った
何だかドキドキした
曲がかかりだした
歌ってる途中で彼は私の腰にそっと手を添え、ゆっくり体を密着させてきた
彼の硬直したものを感じた
ドキッとした
気づかない振りしてそのまま歌い続けた
徐々に部長の指先に力が入った
露骨な求愛行為に笑って誤魔化した
でも本当は濡れた
今日だけだから
一線を超えた訳ではないから
明日から元の生活に戻れば良い事だから
これぐらいは大丈夫
今日は特別
これぐらいは百億の仕事を取った私達の成功報酬として許される範囲よねって
頑張った者同志のエールの交換みたいなものだって
ほろ酔い加減の私は恍惚とした意識の中で、そんな馬鹿げた事を思ってた
私達は暫く求愛行為を続けた
330: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:48:45 ID:1n7rysPIO
これはすべて飛んでた記憶だ
思いだすたびに私は頭を抱える
苦しすぎて悶絶する
今でも仕事場で急に頭を抱えて心配をかける事がある
そして決定的な過ちを犯す瞬間が来た
私は酔った手つきで選曲用のリモコンの操作がおぼつかず、部長が私の横に座って手伝ってくれようとした
「どれどれ」って言いながら彼の顔が私の横に迫った
ドキドキした
ソファーにつく私の指先に彼の指先が偶然触った
私はそれを分かっていて避けなかった
彼のゴツゴツした指先が私の指先に徐々に重なっていった
完全に手と手が重なって、彼は指をギュッ結んだ
私もギュッと結び返した
彼が私の肩を抱き寄せ、唇を重ねた
タバコの臭いがした
彼の舌が私の口の中に入ってきた
私も彼の口の中に舌を入れた
彼の舌が私の舌に絡まった
私も彼の舌に自分の舌を絡めた
外から誰かが歌ってる声が筒抜けに聞こえてきた
彼の指が私の胸を弄りはじめた
私は声を漏らした
もう一方の彼の手か私の手首を掴んだ
私の手を硬直した部分にそっと置いた
「今日だけ、な、いいだろ?」
切羽詰った声で彼は言った
私はチラッとドアの小窓を見た
光の反射で外が見えなかった
「もう、奥さんにしてもらいなさいよ」
「すまない、どうにも収まりがつかない」
私は指先にギュッと力を込めた
指先に彼の形か伝わってきた
夫以外の形に異常な興奮を覚えた
私達はまた唇を重ねた
ま、出してあげるくらいなら良いかな
明日になれば元の二人、何くわぬ顔で日常に戻れば誰も傷つかない
そんな軽い乗りだった
最低な女だった
最低な私はキスに没頭した
夢中になって彼の背中にもう片方の腕を絡めた
思いだすたびに私は頭を抱える
苦しすぎて悶絶する
今でも仕事場で急に頭を抱えて心配をかける事がある
そして決定的な過ちを犯す瞬間が来た
私は酔った手つきで選曲用のリモコンの操作がおぼつかず、部長が私の横に座って手伝ってくれようとした
「どれどれ」って言いながら彼の顔が私の横に迫った
ドキドキした
ソファーにつく私の指先に彼の指先が偶然触った
私はそれを分かっていて避けなかった
彼のゴツゴツした指先が私の指先に徐々に重なっていった
完全に手と手が重なって、彼は指をギュッ結んだ
私もギュッと結び返した
彼が私の肩を抱き寄せ、唇を重ねた
タバコの臭いがした
彼の舌が私の口の中に入ってきた
私も彼の口の中に舌を入れた
彼の舌が私の舌に絡まった
私も彼の舌に自分の舌を絡めた
外から誰かが歌ってる声が筒抜けに聞こえてきた
彼の指が私の胸を弄りはじめた
私は声を漏らした
もう一方の彼の手か私の手首を掴んだ
私の手を硬直した部分にそっと置いた
「今日だけ、な、いいだろ?」
切羽詰った声で彼は言った
私はチラッとドアの小窓を見た
光の反射で外が見えなかった
「もう、奥さんにしてもらいなさいよ」
「すまない、どうにも収まりがつかない」
私は指先にギュッと力を込めた
指先に彼の形か伝わってきた
夫以外の形に異常な興奮を覚えた
私達はまた唇を重ねた
ま、出してあげるくらいなら良いかな
明日になれば元の二人、何くわぬ顔で日常に戻れば誰も傷つかない
そんな軽い乗りだった
最低な女だった
最低な私はキスに没頭した
夢中になって彼の背中にもう片方の腕を絡めた
331: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:49:13 ID:1n7rysPIO
ドンドンドン!ドンドンドン!
入り口のドアが激しく鳴った
私達は慌てて体を離した
「店員だな、防犯ビデオで見られたか」
「やだ、口紅着いちゃってるわよ」
私達はお互いに肩をすくめペロッと舌を出した
場所を代えたい、私は思った
きっと彼もそう思っていたはず
彼が席を立ち、入り口のドアを開けた
「お母さん…」
制服姿の青ざめた長女がそこに立っていた
浮かれた私が地獄の底に落ちた瞬間だ
最悪な事に長女の後ろには保育園時代からの仲良しのR菜ちゃんが虚ろな目をして立っていた
あ~筆舌に尽くしがたい、書いていて自分のことながらに戦慄が走る
「お母さん?」
怪訝そうに彼が私を振り返った
ああ、これが偶然であろうはずがない
私はそれまで神仏について深く考えた事はないけど、この時ハッキリ神の存在を確信した
だって、たまたま私達はここへカラオケに来て、たまたまここの五階の部屋を取って、長女が塾の帰りに最寄のカラオケルームに行ったら満室で3駅先のここに来て、同じ五階の部屋なんて、そんな偶然があるはずないもの
私を信頼しきった夫や長男次女の映像が私の脳裏で粉々に砕け散った
入り口のドアが激しく鳴った
私達は慌てて体を離した
「店員だな、防犯ビデオで見られたか」
「やだ、口紅着いちゃってるわよ」
私達はお互いに肩をすくめペロッと舌を出した
場所を代えたい、私は思った
きっと彼もそう思っていたはず
彼が席を立ち、入り口のドアを開けた
「お母さん…」
制服姿の青ざめた長女がそこに立っていた
浮かれた私が地獄の底に落ちた瞬間だ
最悪な事に長女の後ろには保育園時代からの仲良しのR菜ちゃんが虚ろな目をして立っていた
あ~筆舌に尽くしがたい、書いていて自分のことながらに戦慄が走る
「お母さん?」
怪訝そうに彼が私を振り返った
ああ、これが偶然であろうはずがない
私はそれまで神仏について深く考えた事はないけど、この時ハッキリ神の存在を確信した
だって、たまたま私達はここへカラオケに来て、たまたまここの五階の部屋を取って、長女が塾の帰りに最寄のカラオケルームに行ったら満室で3駅先のここに来て、同じ五階の部屋なんて、そんな偶然があるはずないもの
私を信頼しきった夫や長男次女の映像が私の脳裏で粉々に砕け散った
332: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:49:38 ID:1n7rysPIO
「M和…」
私は蚊の鳴くような声で長女の名を言うことしかできなかった
「お、お母さん何してるの?ここで…」
「ひょっとしてこの子は君の…」
「長女です」
「長女ですじゃないよ!この人と何してるの?答えてよ!ねぇお母さん!」
詰め寄る長女が私の肩をつかみ前後に強く揺らした
「ごめんなさい…」
だって、それしか言えない
「きみ…」
事態を察した部長が止めに入った
長女はその手を振り払い
「お母さん!みんなお母さんの事を大好きなんだよ?S美だってお兄ちゃんだって、みんなお母さんが大好きなんだよ?どうしてこんな事をしてるのよ!ねえお母さん!お父さんにこれどう説明するの?何か言ってよ、ねえってば!」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
「き、キミちょっと…」
「あなた誰なんですか!?会社の方ですか!?」
気丈な長女が部長に詰め寄った
「私は…」
「名刺見せてください!」
部長は名刺入れから長女に名刺を手渡した
きっと彼の薬指のリングを確認したのだろう長女は「あなたも家族持ちなんじゃない!最低!」と言って彼の頬を叩いた
「すまない、こんなつもりじゃなかったんだ」
「どういうつもりだったんですか!」
「酒を飲んでて少し自分を見失ってしまったようだ、本当にすまない」
「ねえお母さんこの人こんな事言ってるよ!お母さんはお酒を飲むとそういう事を平気で出来ちゃう人なの?今まで私達が信頼してきたお母さんはそんな人だったの!?ねえお母さん!」
「ごめんねM和…ごめん」
ぐうの音も出ないとはこの事だ、自分で穴を掘って生き埋めにされた方がまだマシだと思った
「違うんだ、大口の仕事で成功して、それで浮かれてしまって、誓う!僕とキミのお母さんは今までこんな事をしたことは一度もない、一緒に飲みに行ったのも初めてなんだ、な、そうだろうキミ」
部長が私の同意を求めたけど私は頷く事ができなかった
だってそんなのは何の言い訳にもならないことぐらい十分理解していたから
「汚いよ!二人とも汚いよ!汚い!」
長女が泣きじゃくりながら叫んだ
私は蚊の鳴くような声で長女の名を言うことしかできなかった
「お、お母さん何してるの?ここで…」
「ひょっとしてこの子は君の…」
「長女です」
「長女ですじゃないよ!この人と何してるの?答えてよ!ねぇお母さん!」
詰め寄る長女が私の肩をつかみ前後に強く揺らした
「ごめんなさい…」
だって、それしか言えない
「きみ…」
事態を察した部長が止めに入った
長女はその手を振り払い
「お母さん!みんなお母さんの事を大好きなんだよ?S美だってお兄ちゃんだって、みんなお母さんが大好きなんだよ?どうしてこんな事をしてるのよ!ねえお母さん!お父さんにこれどう説明するの?何か言ってよ、ねえってば!」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
「き、キミちょっと…」
「あなた誰なんですか!?会社の方ですか!?」
気丈な長女が部長に詰め寄った
「私は…」
「名刺見せてください!」
部長は名刺入れから長女に名刺を手渡した
きっと彼の薬指のリングを確認したのだろう長女は「あなたも家族持ちなんじゃない!最低!」と言って彼の頬を叩いた
「すまない、こんなつもりじゃなかったんだ」
「どういうつもりだったんですか!」
「酒を飲んでて少し自分を見失ってしまったようだ、本当にすまない」
「ねえお母さんこの人こんな事言ってるよ!お母さんはお酒を飲むとそういう事を平気で出来ちゃう人なの?今まで私達が信頼してきたお母さんはそんな人だったの!?ねえお母さん!」
「ごめんねM和…ごめん」
ぐうの音も出ないとはこの事だ、自分で穴を掘って生き埋めにされた方がまだマシだと思った
「違うんだ、大口の仕事で成功して、それで浮かれてしまって、誓う!僕とキミのお母さんは今までこんな事をしたことは一度もない、一緒に飲みに行ったのも初めてなんだ、な、そうだろうキミ」
部長が私の同意を求めたけど私は頷く事ができなかった
だってそんなのは何の言い訳にもならないことぐらい十分理解していたから
「汚いよ!二人とも汚いよ!汚い!」
長女が泣きじゃくりながら叫んだ
333: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:50:09 ID:1n7rysPIO
後ろから「どうしたの?」とルームメートがぞろぞろと外に出てきた
気を利かせた親友のR菜ちゃんが「行こう」って言ってルームメートをエレベーターの方へ引っ張っていってくれた
「すまない、僕らに少し時間をくれないか、頭が混乱してるから整理したいんだ、頼む、直ぐ帰るから」
彼はそう言って長女を諭した
「お母さん、この人と逃げる気なの?」
私は黙って首を横に振った
「逃げたりしない、必ず帰る、だから頼む、少し時間をくれないか」
「逃げたら一生許さないからねお母さん、私あなたの事を凄く好きだったけど、凄く尊敬してたけど、逃げたらあなたの記憶を金輪際未来永劫記憶の中から消し去るからね」
グサッと来た
心臓を抉り取られたような気がした
「M和、大丈夫、母さん必ず帰るから」
声を絞り出しながら辛うじてそう言った。
「タクシーに乗りなさい」そう言って部長は財布を取り出し彼女にお金を手渡そうとした
「要らない!あなたが出すのが筋でしょ、さっさと出しなさいよ!」
もはやお母さんとも言わなくなった長女が私に手を出した
私は一万円札を取り出し手渡した
「心配しなくていいよ、ちゃんとお釣りは返すからね、帰ってこれたらの話だけど」
そう吐き捨てると長女は帰っていった
「参ったな…」
部長は膝に手をつき、さすがに焦燥感を募らせているようだった
「帰ります」
「僕も一緒に出よう」
受付まで降りるエレベーターの中に気まずい静寂が訪れた
一緒に外に出て彼は私にタクシーを呼んでくれようとしたけど、私はそれを断った
「少し気分が悪いから電車で帰る」
「そうか、お互いどう対処したらいいか帰り道頭を冷やして冷静に考えよう」
そう言うと彼は自分のタクシーを止めて町の中へ消えていった
気を利かせた親友のR菜ちゃんが「行こう」って言ってルームメートをエレベーターの方へ引っ張っていってくれた
「すまない、僕らに少し時間をくれないか、頭が混乱してるから整理したいんだ、頼む、直ぐ帰るから」
彼はそう言って長女を諭した
「お母さん、この人と逃げる気なの?」
私は黙って首を横に振った
「逃げたりしない、必ず帰る、だから頼む、少し時間をくれないか」
「逃げたら一生許さないからねお母さん、私あなたの事を凄く好きだったけど、凄く尊敬してたけど、逃げたらあなたの記憶を金輪際未来永劫記憶の中から消し去るからね」
グサッと来た
心臓を抉り取られたような気がした
「M和、大丈夫、母さん必ず帰るから」
声を絞り出しながら辛うじてそう言った。
「タクシーに乗りなさい」そう言って部長は財布を取り出し彼女にお金を手渡そうとした
「要らない!あなたが出すのが筋でしょ、さっさと出しなさいよ!」
もはやお母さんとも言わなくなった長女が私に手を出した
私は一万円札を取り出し手渡した
「心配しなくていいよ、ちゃんとお釣りは返すからね、帰ってこれたらの話だけど」
そう吐き捨てると長女は帰っていった
「参ったな…」
部長は膝に手をつき、さすがに焦燥感を募らせているようだった
「帰ります」
「僕も一緒に出よう」
受付まで降りるエレベーターの中に気まずい静寂が訪れた
一緒に外に出て彼は私にタクシーを呼んでくれようとしたけど、私はそれを断った
「少し気分が悪いから電車で帰る」
「そうか、お互いどう対処したらいいか帰り道頭を冷やして冷静に考えよう」
そう言うと彼は自分のタクシーを止めて町の中へ消えていった
334: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:50:57 ID:1n7rysPIO
彼のタクシーが町の光の中に完全に見えなくなると、私は電信柱の横にこれまで飲んで食べた物を全部吐き出した
お願い!夢から覚めて!
何度も心の中でそう叫んだけど、口の中の酸っぱい胃酸の香りが現実を知らせた
逃げたら絶対許さないという長女の言葉を思い出した
そうだ、私には帰らなければならない
それが私の責任なんだから
タクシーに乗る、降りる、マンションのセキュリティボタンを押す、開く、エレベーターの前まで歩く…
死刑囚が絞首台に乗せられるまでの心境を私は理解することができる
行けば必ず死ぬと分かってて、あえてそこに行かなければならない心境
ドアノブに手をかける時のあの心境
思い出すだけで冷や汗が流れてくるわ
ギイ・・・ってドアが開いて
玄関に夫と長女と次女の靴があって
ああ、長男はまだ帰ってないのかってそういう記憶だけはやけに鮮明に覚えてる
玄関の照明は消されていて、薄暗くて自分でスイッチ押したら
私の荷物がどっさりまとめられていた
ギョッとした
私、捨てられちゃうんだって思った
何もかも失っちゃうんだって思った
長い間苦労して努力して創り上げた自慢の城が全てぶち壊し
泣きそうだった
でも泣いたら終わり
だって傷つけたのは私なのだから、泣くのはおかしい、私が泣くのは筋が通らない
それぐらいの判断をする冷静さはあった
お願い!夢から覚めて!
何度も心の中でそう叫んだけど、口の中の酸っぱい胃酸の香りが現実を知らせた
逃げたら絶対許さないという長女の言葉を思い出した
そうだ、私には帰らなければならない
それが私の責任なんだから
タクシーに乗る、降りる、マンションのセキュリティボタンを押す、開く、エレベーターの前まで歩く…
死刑囚が絞首台に乗せられるまでの心境を私は理解することができる
行けば必ず死ぬと分かってて、あえてそこに行かなければならない心境
ドアノブに手をかける時のあの心境
思い出すだけで冷や汗が流れてくるわ
ギイ・・・ってドアが開いて
玄関に夫と長女と次女の靴があって
ああ、長男はまだ帰ってないのかってそういう記憶だけはやけに鮮明に覚えてる
玄関の照明は消されていて、薄暗くて自分でスイッチ押したら
私の荷物がどっさりまとめられていた
ギョッとした
私、捨てられちゃうんだって思った
何もかも失っちゃうんだって思った
長い間苦労して努力して創り上げた自慢の城が全てぶち壊し
泣きそうだった
でも泣いたら終わり
だって傷つけたのは私なのだから、泣くのはおかしい、私が泣くのは筋が通らない
それぐらいの判断をする冷静さはあった
335: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:51:34 ID:1n7rysPIO
リビングの証明は点いているのに物音ひとつしない
不気味な静けさだった
怖い、入りたくないよって凄く思った
入れば捨てられちゃう
心は拒否反応を示すけど、何故か足はリビングの入り口に勝手に進んでいく
リビングの入り口に立つ私
黙ってソファーに座る夫が視界に入った
いつもは優しくお帰り!と言ってくれるキス魔の夫が声一つ発せず腕組みをしながら目を瞑ってた
続いてパソコン机の椅子に座る長女と地べたに腰を降ろした次女が視界に入った
誰も何も言わない
私は静かに夫の前に立つと床に正座し土下座した
「すいません」
それしか言い様がなかった
「ただいまを言わないって事は帰るべき家ではないって自覚はあるみたいだね、ちゃんと荷物はまとめておいてあげたから」
長女が冷たく言った
ビクン!とした
自業自得だけど帰りたくない!って思った
捨てないで!って思った
「事情は概ね聞いたよ、一応君からも説明してくれないか」
いつもキラキラ輝いてる愛情に満ちた夫の瞳は、黒く沼の底の様に濁って見えた
「はい…」
「お母さん、他の人のこと好きになっちゃったの?」
兄妹の中で一番私にベッタリな次女が泣きそうな声で私に言った
私は小さく首を横に振って否定した
「他の人のとこに行っちゃうの?」
次女が続けて言った
私は応えようがなかった
それは夫が裁くべきことだから
「お母さん…」
出て行くのかと思ったのか次女が泣き出した
「へ~好きでもない人とあんな事出来ちゃうんだ?最低だね!」
長女の怒号が響いた
「ごめんなさい」
長女は情に厚く正義感の強い子だから余計に私の事が許せなかったと思う
「M和は黙ってなさい」
夫が長女を嗜めて、私に発言を促した
私はザックリとした事のあらましを夫に伝えた
欠けてる部分を長女が補足したりした
長女は私たちの後にカラオケルームに来て、小窓から私が知らない男の人と居るのを発見したらしい
不穏な空気を察した長女はトイレに行くふりをして何度も偵察に来ていたそうだ
R菜ちゃんは私と面識があるので途中で私の存在に気がついて長女と一緒に心配してくれていたらしい
それでいよいよ私たちが明確な不倫行為をはじめたとき、堪らずドアを叩いたと
最悪だと思った
最悪の母親だと思った
不気味な静けさだった
怖い、入りたくないよって凄く思った
入れば捨てられちゃう
心は拒否反応を示すけど、何故か足はリビングの入り口に勝手に進んでいく
リビングの入り口に立つ私
黙ってソファーに座る夫が視界に入った
いつもは優しくお帰り!と言ってくれるキス魔の夫が声一つ発せず腕組みをしながら目を瞑ってた
続いてパソコン机の椅子に座る長女と地べたに腰を降ろした次女が視界に入った
誰も何も言わない
私は静かに夫の前に立つと床に正座し土下座した
「すいません」
それしか言い様がなかった
「ただいまを言わないって事は帰るべき家ではないって自覚はあるみたいだね、ちゃんと荷物はまとめておいてあげたから」
長女が冷たく言った
ビクン!とした
自業自得だけど帰りたくない!って思った
捨てないで!って思った
「事情は概ね聞いたよ、一応君からも説明してくれないか」
いつもキラキラ輝いてる愛情に満ちた夫の瞳は、黒く沼の底の様に濁って見えた
「はい…」
「お母さん、他の人のこと好きになっちゃったの?」
兄妹の中で一番私にベッタリな次女が泣きそうな声で私に言った
私は小さく首を横に振って否定した
「他の人のとこに行っちゃうの?」
次女が続けて言った
私は応えようがなかった
それは夫が裁くべきことだから
「お母さん…」
出て行くのかと思ったのか次女が泣き出した
「へ~好きでもない人とあんな事出来ちゃうんだ?最低だね!」
長女の怒号が響いた
「ごめんなさい」
長女は情に厚く正義感の強い子だから余計に私の事が許せなかったと思う
「M和は黙ってなさい」
夫が長女を嗜めて、私に発言を促した
私はザックリとした事のあらましを夫に伝えた
欠けてる部分を長女が補足したりした
長女は私たちの後にカラオケルームに来て、小窓から私が知らない男の人と居るのを発見したらしい
不穏な空気を察した長女はトイレに行くふりをして何度も偵察に来ていたそうだ
R菜ちゃんは私と面識があるので途中で私の存在に気がついて長女と一緒に心配してくれていたらしい
それでいよいよ私たちが明確な不倫行為をはじめたとき、堪らずドアを叩いたと
最悪だと思った
最悪の母親だと思った
336: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:51:57 ID:1n7rysPIO
「君のその上司に電話しなさい」
夫はそう言ってさっき長女に手渡した名詞を私に差し出した
「はい、あの、どう言えば…」
「来てもらって話し合うしかないだろう」
「はい」
私は部長に電話した
奥さんが出た
「あの、○○(私の名)です、いろいろご迷惑をおかけして夜分遅くに申し訳ありません」
「ああ、あなた電話よ!」
冷たい奥さんの声質から、既に私達の不貞行為を聞かされてる事が分かった
「ああ、こっちは今話し終わったよ」
部長の声がした
かなり疲れてる様子だった
「あの…、主人が来てもらいなさいって」
「今から?明日じゃ駄目かな」
私はチラと夫の方を見てから
「お願い、今日来て」と小声で頼んだ
「う~ん、こっちも事情がね」
奥さんの心象を気にしている口ぶりだった
「そっちが来れないならこっちが行きますが」
夫が私から受話器をひったくると、上ずった声でそう言った
「ああそうですか、じゃ妻と一緒に明朝会社に出向きますよ、それで良いですか」
「オイ!あんたの都合なんかどうだって良いんだよ!今からそっち行くから待ってろ!」
「ああん?最初からそう言えよ馬鹿!」
夫は怒鳴りつけるとガチャン!と受話器を置いた
私が始めてみる夫の姿だった
夫はソファにドスン!と腰掛けた
夫はそう言ってさっき長女に手渡した名詞を私に差し出した
「はい、あの、どう言えば…」
「来てもらって話し合うしかないだろう」
「はい」
私は部長に電話した
奥さんが出た
「あの、○○(私の名)です、いろいろご迷惑をおかけして夜分遅くに申し訳ありません」
「ああ、あなた電話よ!」
冷たい奥さんの声質から、既に私達の不貞行為を聞かされてる事が分かった
「ああ、こっちは今話し終わったよ」
部長の声がした
かなり疲れてる様子だった
「あの…、主人が来てもらいなさいって」
「今から?明日じゃ駄目かな」
私はチラと夫の方を見てから
「お願い、今日来て」と小声で頼んだ
「う~ん、こっちも事情がね」
奥さんの心象を気にしている口ぶりだった
「そっちが来れないならこっちが行きますが」
夫が私から受話器をひったくると、上ずった声でそう言った
「ああそうですか、じゃ妻と一緒に明朝会社に出向きますよ、それで良いですか」
「オイ!あんたの都合なんかどうだって良いんだよ!今からそっち行くから待ってろ!」
「ああん?最初からそう言えよ馬鹿!」
夫は怒鳴りつけるとガチャン!と受話器を置いた
私が始めてみる夫の姿だった
夫はソファにドスン!と腰掛けた
337: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:52:23 ID:1n7rysPIO
待つ間、誰も何も言わなかった
私は正座して永遠とも思える時間を過ごした
玄関のドアが開いた
「あ、お兄ちゃんだ」
次女が小声で言った
長男がリビングに顔を出した
「どうしたの」
異様な光景に長男が驚いて言った
「お兄ちゃん何処行ってたのよ!」
長女が言った
「あいや、ちょっと友達とマージャン…、で、どうしたの?」
正座してる私を見ながら長男が言った
「この人がね!浮気したの!」
「浮気?」
素っ頓狂な長男の声
「そう!会社の上司とね、カラオケルームでキスしてたの!」
「ハハ、うそだろ?またまた~」
「嘘じゃないよ!私がこの目でハッキリ見たんだから!R菜ちゃんも一緒に見たんだから!」
「R菜ちゃんもって…え、え~?ちょっと待ってよ…ウソだろ」
「これから先方がこっちに来るから、お前も着替えてきなさい」
「ちょっと待って、母さんが浮気だなんて信じらんぇよ、みんなで俺を驚かそうとして…」
「私だってウソだって思いたいよ!でも見ちゃったんだもん!私がこの目でみちゃったんだもん!嘘だと思うならR菜ちゃんに電話して聞いてみなよ!」
「信じらんねぇよ、俺、母さんはそういう事とは一番遠い人だと思ってたから」
「着替えなさい、もうじき来る頃だ」
長男がガン!と拳で柱を叩いた
「ア~!」と叫びながら長男がリビングを出ていった
私が家庭の明かりを消してしまった
昨日まであんなに輝いていた私の家庭を私が自ら消してしまった
何でこうなった、何で…
思い出せない、どうしたんだろう私
私の携帯に部長から連絡が入った
下まで来たと言うので部屋番号を教え、解錠ボタンを押した
チャイムが鳴った
夫が席を立ち、玄関のドアを開けた
部長夫婦が入ってきた
部長は入室するなり夫の前に膝を着き土下座した
「申し訳ない」
「申し訳ありませんでした」
私も部長の奥さんの前に膝を着き土下座して謝罪した
私は正座して永遠とも思える時間を過ごした
玄関のドアが開いた
「あ、お兄ちゃんだ」
次女が小声で言った
長男がリビングに顔を出した
「どうしたの」
異様な光景に長男が驚いて言った
「お兄ちゃん何処行ってたのよ!」
長女が言った
「あいや、ちょっと友達とマージャン…、で、どうしたの?」
正座してる私を見ながら長男が言った
「この人がね!浮気したの!」
「浮気?」
素っ頓狂な長男の声
「そう!会社の上司とね、カラオケルームでキスしてたの!」
「ハハ、うそだろ?またまた~」
「嘘じゃないよ!私がこの目でハッキリ見たんだから!R菜ちゃんも一緒に見たんだから!」
「R菜ちゃんもって…え、え~?ちょっと待ってよ…ウソだろ」
「これから先方がこっちに来るから、お前も着替えてきなさい」
「ちょっと待って、母さんが浮気だなんて信じらんぇよ、みんなで俺を驚かそうとして…」
「私だってウソだって思いたいよ!でも見ちゃったんだもん!私がこの目でみちゃったんだもん!嘘だと思うならR菜ちゃんに電話して聞いてみなよ!」
「信じらんねぇよ、俺、母さんはそういう事とは一番遠い人だと思ってたから」
「着替えなさい、もうじき来る頃だ」
長男がガン!と拳で柱を叩いた
「ア~!」と叫びながら長男がリビングを出ていった
私が家庭の明かりを消してしまった
昨日まであんなに輝いていた私の家庭を私が自ら消してしまった
何でこうなった、何で…
思い出せない、どうしたんだろう私
私の携帯に部長から連絡が入った
下まで来たと言うので部屋番号を教え、解錠ボタンを押した
チャイムが鳴った
夫が席を立ち、玄関のドアを開けた
部長夫婦が入ってきた
部長は入室するなり夫の前に膝を着き土下座した
「申し訳ない」
「申し訳ありませんでした」
私も部長の奥さんの前に膝を着き土下座して謝罪した
338: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:52:44 ID:1n7rysPIO
「この人は初めてだって言うけどどうなんですか?」
奥さんの声が頭上で響いた
「それは誓って言う!本当だ!」
「どうだか、私は前々から怪しいと思ってましたよ、ただの平社員に毎年毎年年賀状に会社に帰ってきてくれ、みたいな事書いて」
「それは純粋に社の為を思ってだ!現に彼女の成績は社で抜きん出て…」
「それでそちらに目移りしたんじゃないですか?見ればお顔立ちも随分お綺麗でいらっしゃるし、男の人は若い子の方が良いって言いますからねぇ」
「若いったってお前、彼女だってもういい歳だぞ」
「ふん」
「ただの気の迷いだ、たとえば君と彼女が崖から落ちかけていても僕は迷わず君を先に助けるよ」
「おい!」
長男が部長の胸倉を掴み殴りつけた
空手黒帯の長男の正拳で部長は後ろに吹っ飛んだ
「あらあら乱暴なお坊ちゃんね」
「なに?」
「暴力沙汰になるとそちらが不利になりますよ、それでも良ければご自由に」
「くっ」
「聞けばウチのは火遊びだったようなので、どうですか、ここはお互い様って事で穏便に済ますというのは」
同じ浮気でも男と女では重みが違う
男は火遊びで済まされるが女の浮気はそうはいかない
私だって崖から部長と夫が落ちかけてたら迷うことなく夫を選ぶ
でも私が同じ事を言っても上滑りするだけだ
女の浮気は言い訳ができない
女は家庭を守る生き物なんだ
家庭の明かりは女が守る
給料を貰ってようが貰ってまいが関係ない
逆に男はお金さえ運んでくれば、浮気は火遊びで済まされる
奥さんの声が頭上で響いた
「それは誓って言う!本当だ!」
「どうだか、私は前々から怪しいと思ってましたよ、ただの平社員に毎年毎年年賀状に会社に帰ってきてくれ、みたいな事書いて」
「それは純粋に社の為を思ってだ!現に彼女の成績は社で抜きん出て…」
「それでそちらに目移りしたんじゃないですか?見ればお顔立ちも随分お綺麗でいらっしゃるし、男の人は若い子の方が良いって言いますからねぇ」
「若いったってお前、彼女だってもういい歳だぞ」
「ふん」
「ただの気の迷いだ、たとえば君と彼女が崖から落ちかけていても僕は迷わず君を先に助けるよ」
「おい!」
長男が部長の胸倉を掴み殴りつけた
空手黒帯の長男の正拳で部長は後ろに吹っ飛んだ
「あらあら乱暴なお坊ちゃんね」
「なに?」
「暴力沙汰になるとそちらが不利になりますよ、それでも良ければご自由に」
「くっ」
「聞けばウチのは火遊びだったようなので、どうですか、ここはお互い様って事で穏便に済ますというのは」
同じ浮気でも男と女では重みが違う
男は火遊びで済まされるが女の浮気はそうはいかない
私だって崖から部長と夫が落ちかけてたら迷うことなく夫を選ぶ
でも私が同じ事を言っても上滑りするだけだ
女の浮気は言い訳ができない
女は家庭を守る生き物なんだ
家庭の明かりは女が守る
給料を貰ってようが貰ってまいが関係ない
逆に男はお金さえ運んでくれば、浮気は火遊びで済まされる
339: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:53:05 ID:1n7rysPIO
「そちらは穏便に済んでもこっちは済まされないんでね」
ああ、やっぱり捨てられちゃうんだ私
体が震えた
「あらあら、可哀想に」
侮蔑の表情で部長の奥さんが私を見下ろした
「相殺にはしない、慰謝料は払う!」
「あなた、うちだって養育家やら何かとものいりなのよ」
「僕は上司だ、相殺は公平じゃない」
「分かりました、では双方の年俸の差額という事にしましょ」
「金の問題ではないんですがね」
「だって、お金以外に解決のしようがないじゃないですか」
「700万でどうた?それで頼む!」
「あなた!」
「慰謝料の話の前に一つ聞いても良いですか?」
「ああ、何でも答えるよ、ここまで来て隠す事なんか何もないからな」
「見つからなかったらその先どうするつもりだったんですか?」
「う、そ、それは」
言い淀んだ部長は私の顔色を伺った
「どうなんです?あなた!」
「ど、どうって、カラオケボックスの中だぞ、それ以上の事なんか出来る訳ないじゃないか、なぁ君」
部長が私に同意を求めた
記憶が飛んだ私は同意しようとしたけど、何故か言葉が口から出なかった
「きみ」
「あらあら、ふしだらな女だこと」
「何がふしだらよ!あんな事して何もする気がなかったって言葉信じるおばさんの方が頭おかしんじゃないの?この人はね、今さら嘘ついてもしょうがないって思ってるから黙ってるの!それくらい分からないの?いい歳して!」
「まぁ、キスくらいで騒ぐなんてまだまだ子供ね」
「キスだけじゃない、胸だって触ってたでしょ」
「マジかよ」
「それだけじゃないよ!」
「何をしてたの?言ってごらんなさい!」
「君!」
「い、言えないよ!言えるわけないじゃん!」
「母さんが、ウソだろ」
「嘘じゃない!私友達にも見られちゃったんだよ!今頃みんな大騒ぎだよ!明日学校行けないよ!」
「うわ、修羅場だな」
「お姉ちゃん可哀想」
「あなた!」
「すまん」
私何かした?私は家族のために身を粉にして働いてきたのに何でみんな私を責めるの?何でそんなに私を虐めるのよ!
記憶が失せた私は心の中でそう思った
本気で何も分からなくなった
言い訳しなかったのは捨てられたくない一心だったから、それだけだった
結局、慰謝料等の話はまた後日仕切り直しという事になった
ああ、やっぱり捨てられちゃうんだ私
体が震えた
「あらあら、可哀想に」
侮蔑の表情で部長の奥さんが私を見下ろした
「相殺にはしない、慰謝料は払う!」
「あなた、うちだって養育家やら何かとものいりなのよ」
「僕は上司だ、相殺は公平じゃない」
「分かりました、では双方の年俸の差額という事にしましょ」
「金の問題ではないんですがね」
「だって、お金以外に解決のしようがないじゃないですか」
「700万でどうた?それで頼む!」
「あなた!」
「慰謝料の話の前に一つ聞いても良いですか?」
「ああ、何でも答えるよ、ここまで来て隠す事なんか何もないからな」
「見つからなかったらその先どうするつもりだったんですか?」
「う、そ、それは」
言い淀んだ部長は私の顔色を伺った
「どうなんです?あなた!」
「ど、どうって、カラオケボックスの中だぞ、それ以上の事なんか出来る訳ないじゃないか、なぁ君」
部長が私に同意を求めた
記憶が飛んだ私は同意しようとしたけど、何故か言葉が口から出なかった
「きみ」
「あらあら、ふしだらな女だこと」
「何がふしだらよ!あんな事して何もする気がなかったって言葉信じるおばさんの方が頭おかしんじゃないの?この人はね、今さら嘘ついてもしょうがないって思ってるから黙ってるの!それくらい分からないの?いい歳して!」
「まぁ、キスくらいで騒ぐなんてまだまだ子供ね」
「キスだけじゃない、胸だって触ってたでしょ」
「マジかよ」
「それだけじゃないよ!」
「何をしてたの?言ってごらんなさい!」
「君!」
「い、言えないよ!言えるわけないじゃん!」
「母さんが、ウソだろ」
「嘘じゃない!私友達にも見られちゃったんだよ!今頃みんな大騒ぎだよ!明日学校行けないよ!」
「うわ、修羅場だな」
「お姉ちゃん可哀想」
「あなた!」
「すまん」
私何かした?私は家族のために身を粉にして働いてきたのに何でみんな私を責めるの?何でそんなに私を虐めるのよ!
記憶が失せた私は心の中でそう思った
本気で何も分からなくなった
言い訳しなかったのは捨てられたくない一心だったから、それだけだった
結局、慰謝料等の話はまた後日仕切り直しという事になった
340: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:53:31 ID:1n7rysPIO
部長夫婦が去り、再び私達家族だけになった
私は正座したまま気まずい時間が流れた
「両親に電話しなさい」
「え」
私は時計を見た
間も無く日付けが変わる時間だった
「このままでは朝を迎えられないだろう」
夫は苛立っていた
私は怯えた
「はい、あの…」
「ああ、ちゃんと君の口から事情を説明しなさい」
「はい」
両親に自らの不貞を告げる時の心境は想像を絶するものがあった
でも今にして思えばその痛み一つ一つが再構築期間の猶予を与えてもらう為に必要なステップだった様に感じている
実家に電話した
出ないで!って思った
お願いだから寝てて!って思った
呼び出し音を聞きながら心臓が壊れそうなぐらいドキドキした
「もしもし」
父が出た
「私」
「どうした、こんな夜分遅くに」
「母さんは起きてる?」
「ああ、今ちょうど寝たとこだが代わるか?」
「ううん、いい、父さん、あのね」
電話の向こうの父は何も言わずに私の次の言葉を待っていた
多分私の口調で不穏な空気を察したのだと思う
「私ね、不倫しちゃったの」
父は相変わらず無言だった
「それでね、今家族会議になっててね、父さんと母さんにも来てもらいなさいって」
言いながら泣きそうになり、思わず声を詰まらせた
でも必死で堪えた
ここで悲劇のヒロインを演じたら夫に捨てられると思ったから
「分かった、そっちに行けばいいんだな?母さんも連れてすぐ行く」
「ごめんね」
父は私を咎めなかった
昔から起こしてしまったものはしょうがないと思う人だったから
でもきっと酷く心を痛めていたと思う
「すぐ来ますって」
「そうか、じゃ僕も親を呼ぼう、もう寝てると思うけど」
「すいません」
双方の両親はぴったり一時間後同時にやって来た
携帯で連絡取り合ったらしい
私は正座したまま気まずい時間が流れた
「両親に電話しなさい」
「え」
私は時計を見た
間も無く日付けが変わる時間だった
「このままでは朝を迎えられないだろう」
夫は苛立っていた
私は怯えた
「はい、あの…」
「ああ、ちゃんと君の口から事情を説明しなさい」
「はい」
両親に自らの不貞を告げる時の心境は想像を絶するものがあった
でも今にして思えばその痛み一つ一つが再構築期間の猶予を与えてもらう為に必要なステップだった様に感じている
実家に電話した
出ないで!って思った
お願いだから寝てて!って思った
呼び出し音を聞きながら心臓が壊れそうなぐらいドキドキした
「もしもし」
父が出た
「私」
「どうした、こんな夜分遅くに」
「母さんは起きてる?」
「ああ、今ちょうど寝たとこだが代わるか?」
「ううん、いい、父さん、あのね」
電話の向こうの父は何も言わずに私の次の言葉を待っていた
多分私の口調で不穏な空気を察したのだと思う
「私ね、不倫しちゃったの」
父は相変わらず無言だった
「それでね、今家族会議になっててね、父さんと母さんにも来てもらいなさいって」
言いながら泣きそうになり、思わず声を詰まらせた
でも必死で堪えた
ここで悲劇のヒロインを演じたら夫に捨てられると思ったから
「分かった、そっちに行けばいいんだな?母さんも連れてすぐ行く」
「ごめんね」
父は私を咎めなかった
昔から起こしてしまったものはしょうがないと思う人だったから
でもきっと酷く心を痛めていたと思う
「すぐ来ますって」
「そうか、じゃ僕も親を呼ぼう、もう寝てると思うけど」
「すいません」
双方の両親はぴったり一時間後同時にやって来た
携帯で連絡取り合ったらしい
341: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:53:53 ID:1n7rysPIO
「この度は私の不貞のために大変なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!」
私は夫の両親の前で土下座して詫びた
義母「どういう事なの?いったい」
私はあやふやになってしまった自分の記憶に頼らず長女の話を中心に全て話した
死ぬほど恥ずかしかったし嘘で逃れたい気持ちがなかった訳ではない
先述した通り自己防衛本能が働いて言い訳が口をつきそうに何度もなった
でも必死にそれを飲み込んだ
ハ~
母が大きくため息をついた
実母「あんたあんなに上手くやってたじゃないの、子供だって三人ともいい子に育って」
私子「ごめんなさい」
義父「私子ちゃん、酔っ払ってたの?」
私子「酔ってはいました、でも自我を失う程ではありませんでした」
お酒のせいにして逃れたい気持ちはあったけど長女が私の応対を見てたし、下手に正当化すれば自爆するだけと思い本当のことを話した
義母「私子ちゃん前からその人の事を好きだったの?」
私子「有能な上司だと思ってました、でもそれ以上の感情を持ったことはありません」
長女「とてもそうは見えなかったけどね」
地獄の番人の言葉に聞こえた
私子「ごめんなさい、分かりません」
実母「分からないって事ないでしょ、自分のことなのに」
先述した通り私は自分で自分が分からなくなっていた
義父「二人で大きな仕事で成し遂げて、その人の仕事ぶりに惚れてしまったんじゃないのかな」
正直この言葉が一番堪えた
今思い出しても胃がシクシクする
だって薄給の夫の立つ瀬がないないもの、どう答えたらいいんだろうって思った
「そんなつもりはないです、でも浮かれてたと思います、すいません」
実母「夫婦円満だと安心してたのに、まったく」
義母「どうするの?」
義母が夫に判決を求めた
いよいよ来た
お願いあなた捨てないで!何でもする!本当に何でもする!
家政婦としてでも良い!うちに置いて!捨てないで!
そう思いながら私は正座して夫の判決を待った
すると父が夫の前に立ち、膝を着いた
「おい」と言って
母にもそうする様に促した
母も父にならんで正座した
私も母の横に並んで正座した
「夫君、今回の娘の不貞はまったく弁解のし様がない、私の娘ながら情けない限りだ、気立ての良い子に育ってくれたと思っていたが、どうやら私達の教育が間違っていたらしい、君の心を著しく傷つけてしまった事を謝罪したい、面目ない!」
そう言って父は床に頭を擦り付けた
続いて母と私も頭を下げた
私のせいだ、私が両親にこんな無様なことをさせてしまった
心の中で浮かれて不貞を犯した自分自身を殴りつけた
私は夫の両親の前で土下座して詫びた
義母「どういう事なの?いったい」
私はあやふやになってしまった自分の記憶に頼らず長女の話を中心に全て話した
死ぬほど恥ずかしかったし嘘で逃れたい気持ちがなかった訳ではない
先述した通り自己防衛本能が働いて言い訳が口をつきそうに何度もなった
でも必死にそれを飲み込んだ
ハ~
母が大きくため息をついた
実母「あんたあんなに上手くやってたじゃないの、子供だって三人ともいい子に育って」
私子「ごめんなさい」
義父「私子ちゃん、酔っ払ってたの?」
私子「酔ってはいました、でも自我を失う程ではありませんでした」
お酒のせいにして逃れたい気持ちはあったけど長女が私の応対を見てたし、下手に正当化すれば自爆するだけと思い本当のことを話した
義母「私子ちゃん前からその人の事を好きだったの?」
私子「有能な上司だと思ってました、でもそれ以上の感情を持ったことはありません」
長女「とてもそうは見えなかったけどね」
地獄の番人の言葉に聞こえた
私子「ごめんなさい、分かりません」
実母「分からないって事ないでしょ、自分のことなのに」
先述した通り私は自分で自分が分からなくなっていた
義父「二人で大きな仕事で成し遂げて、その人の仕事ぶりに惚れてしまったんじゃないのかな」
正直この言葉が一番堪えた
今思い出しても胃がシクシクする
だって薄給の夫の立つ瀬がないないもの、どう答えたらいいんだろうって思った
「そんなつもりはないです、でも浮かれてたと思います、すいません」
実母「夫婦円満だと安心してたのに、まったく」
義母「どうするの?」
義母が夫に判決を求めた
いよいよ来た
お願いあなた捨てないで!何でもする!本当に何でもする!
家政婦としてでも良い!うちに置いて!捨てないで!
そう思いながら私は正座して夫の判決を待った
すると父が夫の前に立ち、膝を着いた
「おい」と言って
母にもそうする様に促した
母も父にならんで正座した
私も母の横に並んで正座した
「夫君、今回の娘の不貞はまったく弁解のし様がない、私の娘ながら情けない限りだ、気立ての良い子に育ってくれたと思っていたが、どうやら私達の教育が間違っていたらしい、君の心を著しく傷つけてしまった事を謝罪したい、面目ない!」
そう言って父は床に頭を擦り付けた
続いて母と私も頭を下げた
私のせいだ、私が両親にこんな無様なことをさせてしまった
心の中で浮かれて不貞を犯した自分自身を殴りつけた
342: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:54:53 ID:1n7rysPIO
夫君「いえ、私子はもう親元を離れ分別のつくいっぱしの大人です、この歳で親の責任というのはおかしい、この事は私子と自分の問題ですから、そんな謝り方をなさらないでください、頭を上げてください」
実父「夫君、しかしこんな馬鹿な娘でも私にとっては可愛い娘なんだ」
ここで私は耐えられなくなって俯きながら泣いてしまった
どうしても我慢できなかった
夫君「それは分かります」
実父「だから頼む!もう一回だけ私子にチャンスを与えてやってくれないか?」
夫君「…」
実父「慰謝料は私が払う、もともと早めに財産分与しようと思っていたんだ、都内に一軒家を建てよう」
夫君「いえ、お金の問題では…」
実父「分かってる、君が金に綺麗な男だという事は十分分かってる、しかし私達にはそれぐらいしかできんのだ、もし私子が猶予期間中に君の納得いく姿勢を示せなければ、その家は君にそのまま進呈しよう、私が書面にしてもいい」
義母「私子ちゃんはどうなの?」
私子「え」
義母「私子ちゃんはどうしたいの?」
私子「やり直したいです!」
義母「逆にその方が辛いって事もあるのよ?」
突き放してる様だけど、義母の言ってることはよく理解できた
猶予期間は針のむしろ生活が待ってるという事だ
私子「それでもここに残りたいです!」
夫は腕組みをしたまま、しばらく考え込んでいました
夫君「分かりました、でも条件があります」
実父「本当かね、ありがとう、何でもやる、そうだな?私子」
私子「はい!」
実父「夫君、しかしこんな馬鹿な娘でも私にとっては可愛い娘なんだ」
ここで私は耐えられなくなって俯きながら泣いてしまった
どうしても我慢できなかった
夫君「それは分かります」
実父「だから頼む!もう一回だけ私子にチャンスを与えてやってくれないか?」
夫君「…」
実父「慰謝料は私が払う、もともと早めに財産分与しようと思っていたんだ、都内に一軒家を建てよう」
夫君「いえ、お金の問題では…」
実父「分かってる、君が金に綺麗な男だという事は十分分かってる、しかし私達にはそれぐらいしかできんのだ、もし私子が猶予期間中に君の納得いく姿勢を示せなければ、その家は君にそのまま進呈しよう、私が書面にしてもいい」
義母「私子ちゃんはどうなの?」
私子「え」
義母「私子ちゃんはどうしたいの?」
私子「やり直したいです!」
義母「逆にその方が辛いって事もあるのよ?」
突き放してる様だけど、義母の言ってることはよく理解できた
猶予期間は針のむしろ生活が待ってるという事だ
私子「それでもここに残りたいです!」
夫は腕組みをしたまま、しばらく考え込んでいました
夫君「分かりました、でも条件があります」
実父「本当かね、ありがとう、何でもやる、そうだな?私子」
私子「はい!」
343: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:55:24 ID:1n7rysPIO
夫君「ではおかあさん、彼女に料理を教えてあげてください」
実母「え?ああ、はい、この子料理が下手だからねぇ」
実父「お前がちゃんと教えてやらんから」
夫君「いえ、難しい料理を教えてくださらなくてけっこうです、まずリンゴの?き方から教えてあげてください」
実母「え」
私子「リンゴぐらい?けるわよ!」
はじめてまともな声で反論した
夫君「M和、リンゴと包丁五本持ってきなさい」
長女「うん」
長女は義父ね実家から送られてきたリンゴを私と夫と三人兄妹に手渡した
包丁が足りないので夫だけ十得ナイフを持った
夫君「?きなさい」
五人一緒に?き始めた
五人が?き終わった
皮が床に落ちた
私のが一番いびつで肉厚でブツ切れだった
切れ味が一番悪いはずの夫のリンゴの皮は薄く長く一本に繋がっていた
実父「おまえ、リンゴの皮むきも教えてやらんかったのか!」
実母「だってそんなの私だって教わらずにできましたよ」
私子「すいません」
実父「こんな状態で嫁に出して申し訳ない!」
夫君「それと味噌汁の作り方を教えてあげてください」
実母「はい?」
夫君「彼女はしょっぱいから塩分は体に悪いからもう少し薄味にしてくれと何度言っても聞いてくれません」
私子「すいません」
夫君「信頼関係が成立していた時はお互い様だと思って黙っていましたが、それが崩れた今、彼女が私が早死にすることを望んでいるのではと疑念を感じています」
私子「そんな事ない!あなたが早死にして欲しいなんて思ったこと一度もない!」
長女「でもお母さん味噌ちゃんと溶かないから、いっつもペースト状に残ってるじゃん」
長男「ちょっと前までダシ取らないで平気で作ってたし」
長女「そうそうそれで出汁入り味噌に変えたんだよねw」
次女「お姉ちゃん、お母さんをあんまり苛めないで!」
長女「だって」
夫君「ソーメンの茹で方教えてあげてください」
長女「そそ、いつも少ないお湯にバサッと全部入れるからスイトンになっちゃうんだよねw」
実父「おまえ…」
私子「すいませんすいません」
夫君「一生懸命働いてくれてるからと思って、自分で出来ることは自分でやろうと思っていましたが、これからはちゃんとした料理を作るように心がけさせてください」
実父「分かったきっとそうさせよう」
夫君「しばらくはそれで様子をみる事にします」
実父「重ね重ね面目ない」
長女「ええ、この人と同じ空気吸わなきゃならないの?やだ」
実母「M和ちゃん、そんな事言わないで」
義母「私子ちゃん本当に大丈夫?」
私子「はい、大丈夫です」
この時私は義母の言葉の意味するところを本当の意味で理解していなかった
実母「え?ああ、はい、この子料理が下手だからねぇ」
実父「お前がちゃんと教えてやらんから」
夫君「いえ、難しい料理を教えてくださらなくてけっこうです、まずリンゴの?き方から教えてあげてください」
実母「え」
私子「リンゴぐらい?けるわよ!」
はじめてまともな声で反論した
夫君「M和、リンゴと包丁五本持ってきなさい」
長女「うん」
長女は義父ね実家から送られてきたリンゴを私と夫と三人兄妹に手渡した
包丁が足りないので夫だけ十得ナイフを持った
夫君「?きなさい」
五人一緒に?き始めた
五人が?き終わった
皮が床に落ちた
私のが一番いびつで肉厚でブツ切れだった
切れ味が一番悪いはずの夫のリンゴの皮は薄く長く一本に繋がっていた
実父「おまえ、リンゴの皮むきも教えてやらんかったのか!」
実母「だってそんなの私だって教わらずにできましたよ」
私子「すいません」
実父「こんな状態で嫁に出して申し訳ない!」
夫君「それと味噌汁の作り方を教えてあげてください」
実母「はい?」
夫君「彼女はしょっぱいから塩分は体に悪いからもう少し薄味にしてくれと何度言っても聞いてくれません」
私子「すいません」
夫君「信頼関係が成立していた時はお互い様だと思って黙っていましたが、それが崩れた今、彼女が私が早死にすることを望んでいるのではと疑念を感じています」
私子「そんな事ない!あなたが早死にして欲しいなんて思ったこと一度もない!」
長女「でもお母さん味噌ちゃんと溶かないから、いっつもペースト状に残ってるじゃん」
長男「ちょっと前までダシ取らないで平気で作ってたし」
長女「そうそうそれで出汁入り味噌に変えたんだよねw」
次女「お姉ちゃん、お母さんをあんまり苛めないで!」
長女「だって」
夫君「ソーメンの茹で方教えてあげてください」
長女「そそ、いつも少ないお湯にバサッと全部入れるからスイトンになっちゃうんだよねw」
実父「おまえ…」
私子「すいませんすいません」
夫君「一生懸命働いてくれてるからと思って、自分で出来ることは自分でやろうと思っていましたが、これからはちゃんとした料理を作るように心がけさせてください」
実父「分かったきっとそうさせよう」
夫君「しばらくはそれで様子をみる事にします」
実父「重ね重ね面目ない」
長女「ええ、この人と同じ空気吸わなきゃならないの?やだ」
実母「M和ちゃん、そんな事言わないで」
義母「私子ちゃん本当に大丈夫?」
私子「はい、大丈夫です」
この時私は義母の言葉の意味するところを本当の意味で理解していなかった
344: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:55:50 ID:1n7rysPIO
翌朝、私は朝一で起きて出来る限り努力して朝食の支度をした
「おはよう」
次女が最初に起きてきて私に挨拶してくれた
「おはよう」
私も挨拶したけど上手く笑顔が作れなかった
どの面下げてと自分でも思ってしまう
それより次女の瞬きが激しいのが気になった
チック症状がでているようだ、私のせいだ
次女が起きてきて、次に長男が起きてきた
私が挨拶しても返さなかった、次女が心配そうに私を見た
「おはよう」
夫が起きてきた
皆、父親には挨拶した
夫だけが私の作った朝食に少しだけ手を付けた
「どうした、食べなきゃ駄目だろ」
夫が言った
「食えるわけねぇじゃん」
「今日の学校行ってからのこと考えたら食欲なんかわかないよ」
「ごめんね」
「みんなよく聞け」
夫が厳しい口調で言った
家族の視線が夫に集中した
「お前達には幸福になる義務と権利がある、人生にどんな障害があろうとそれに向かって努力しなければならない、母親の間違いに引きずられて自ら不幸になるな」
辛辣な夫の言葉に打ちひしがれた
立つ瀬がないとは正にこの事だ
「君も仕事と今回のことの分別はつけなきゃ駄目だ、クライアントに君の不倫問題は何の関係もない話だからね、影響が出ないように」
「はい」
長男は黙って食事に手を付けた
「やっぱり美味しくない?」
恐る恐る聞いてみた
「味なんかするかよ」
「そうだね、ごめん」
長女は食事に視線を送っただけで結局口をつけずに登校して行った
「おはよう」
次女が最初に起きてきて私に挨拶してくれた
「おはよう」
私も挨拶したけど上手く笑顔が作れなかった
どの面下げてと自分でも思ってしまう
それより次女の瞬きが激しいのが気になった
チック症状がでているようだ、私のせいだ
次女が起きてきて、次に長男が起きてきた
私が挨拶しても返さなかった、次女が心配そうに私を見た
「おはよう」
夫が起きてきた
皆、父親には挨拶した
夫だけが私の作った朝食に少しだけ手を付けた
「どうした、食べなきゃ駄目だろ」
夫が言った
「食えるわけねぇじゃん」
「今日の学校行ってからのこと考えたら食欲なんかわかないよ」
「ごめんね」
「みんなよく聞け」
夫が厳しい口調で言った
家族の視線が夫に集中した
「お前達には幸福になる義務と権利がある、人生にどんな障害があろうとそれに向かって努力しなければならない、母親の間違いに引きずられて自ら不幸になるな」
辛辣な夫の言葉に打ちひしがれた
立つ瀬がないとは正にこの事だ
「君も仕事と今回のことの分別はつけなきゃ駄目だ、クライアントに君の不倫問題は何の関係もない話だからね、影響が出ないように」
「はい」
長男は黙って食事に手を付けた
「やっぱり美味しくない?」
恐る恐る聞いてみた
「味なんかするかよ」
「そうだね、ごめん」
長女は食事に視線を送っただけで結局口をつけずに登校して行った
345: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:56:15 ID:1n7rysPIO
一月以上経ってもなかなか次女のチックが治らない
もし私が出ていかざるを得ない場合、夫に土下座してでも次女は連れて行こうと思った
長女は相変わらずご飯を食べてくれない、レトルトで済ませているようだ
その影響からかニキビが顕著に現れはじめた
「M和、お願い食べて、レトルトばかりじゃ体に障るから」
「無理、あんたに心配してもらう筋合いないし」
「母親が作ったと思わないでいいから、家政婦が作ったと思えば食べられるでしょ?ね?ニキビだってそんなに酷くなったら痕に残っちゃうわよ」
「ちゃんと皮膚科に行って診てもらいました!食事じゃなくて精神的なものだってさ!」
「そう、ごめんね、私のせいよね」
「そうだよ!」
「M和、私が出て行ったらちゃんと食べてくれる?」
「…」
「お父さん料理上手だから、ちゃんとバランス取ってくれるよう頼んでおくから、そしたらちゃんと食べてくれるって約束してくれる?」
駆け引きしてるつもりはなかった
こんな馬鹿親でも子育ては戦いだから、子供は親の嘘を見抜くから
この時本当に私は腹をくくって言った
「お願い、それだけは約束して」
「分かったよ」
「本当ね?」
「食べるよ!食べれば良いんでしょ!」
長女が二ヶ月ぶりに私の作った料理を食べてくれた
「勘違いしないでよね、追い出すか出さないかはお父さんが決める事だから、私が決めることじゃないから食べてあげるだけだからね!」
「うん、ありがとう分かってる」
不倫は社内の誰もが知る事となった
百億の仕事を取ったのにもかかわらず私達が殆ど口を聞かなくなってしまった理由を誰もが知りたがった
不倫したのではないかという噂をされるようになった
最終的に部長の奥さんが人事部に連絡を入れ、私と部長を別の部署に分けるように進言したのがきっかけで不倫が事実であると誰もが知る事になった
しかし私達は双方共降格も査問もされなかった
不倫でクビという話を散見するけど本当なのかなと思う
基本的に大企業であるほど不倫に関しては個人的問題で済まされノータッチの所が多い
仕事さえ出来れば係争していても大した問題にはならない
むしろ飲酒運転の方がよっぽど厳しく裁かれる
だから不倫でクビという話はそうあって欲しいという読み手と書き手のファンタジー的要素が多分に含まれていると私は思っている
もし私が出ていかざるを得ない場合、夫に土下座してでも次女は連れて行こうと思った
長女は相変わらずご飯を食べてくれない、レトルトで済ませているようだ
その影響からかニキビが顕著に現れはじめた
「M和、お願い食べて、レトルトばかりじゃ体に障るから」
「無理、あんたに心配してもらう筋合いないし」
「母親が作ったと思わないでいいから、家政婦が作ったと思えば食べられるでしょ?ね?ニキビだってそんなに酷くなったら痕に残っちゃうわよ」
「ちゃんと皮膚科に行って診てもらいました!食事じゃなくて精神的なものだってさ!」
「そう、ごめんね、私のせいよね」
「そうだよ!」
「M和、私が出て行ったらちゃんと食べてくれる?」
「…」
「お父さん料理上手だから、ちゃんとバランス取ってくれるよう頼んでおくから、そしたらちゃんと食べてくれるって約束してくれる?」
駆け引きしてるつもりはなかった
こんな馬鹿親でも子育ては戦いだから、子供は親の嘘を見抜くから
この時本当に私は腹をくくって言った
「お願い、それだけは約束して」
「分かったよ」
「本当ね?」
「食べるよ!食べれば良いんでしょ!」
長女が二ヶ月ぶりに私の作った料理を食べてくれた
「勘違いしないでよね、追い出すか出さないかはお父さんが決める事だから、私が決めることじゃないから食べてあげるだけだからね!」
「うん、ありがとう分かってる」
不倫は社内の誰もが知る事となった
百億の仕事を取ったのにもかかわらず私達が殆ど口を聞かなくなってしまった理由を誰もが知りたがった
不倫したのではないかという噂をされるようになった
最終的に部長の奥さんが人事部に連絡を入れ、私と部長を別の部署に分けるように進言したのがきっかけで不倫が事実であると誰もが知る事になった
しかし私達は双方共降格も査問もされなかった
不倫でクビという話を散見するけど本当なのかなと思う
基本的に大企業であるほど不倫に関しては個人的問題で済まされノータッチの所が多い
仕事さえ出来れば係争していても大した問題にはならない
むしろ飲酒運転の方がよっぽど厳しく裁かれる
だから不倫でクビという話はそうあって欲しいという読み手と書き手のファンタジー的要素が多分に含まれていると私は思っている
346: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:56:36 ID:1n7rysPIO
三ヵ月後
例の大口の仕事の件で一人残業していると、部長がコーヒーを持って私の隣に座った
私は無視して仕事を続けた
もちろん仕事の話はするが、私語は慎むようにしている
「そっちはどう?」
部長がそう言いながら私の机にコーヒーを置いた
「どうって」
「こっちは大変だよ殆ど汚物をみるような扱いで、ただ金を稼ぐ鵜飼の鵜みたいだ、会社の方がよっぽど気分が安らぐよ」
「そう」
「まだ怒ってるの?」
「怒るって何を」
「崖から君と妻が落ちかけてたらって話」
「ああ、あれ」
「あれはそうでも言わなきゃ場が収まらないからそう言っただけだ、正直言うとかなり迷うよ」
「私は迷わない、私は躊躇せずに夫を助ける」
「辛辣だな」
「鵜飼の鵜でも必要としてくれるなら良いじゃない、私なんかずっと無視されたままよ」
「同じだよ、このままだと精神的にもたない」
「我慢するしかないでしょ」
「君は許してもらえなかったらどうするつもりなの」
「どうもこうも出て行くしかないでしょ」
「ハハ、お互い大変だな、実は僕も離婚を考えてるんだ」
「は?」
「もう無理なんじゃないかって」
「ふざけないで」
「え?」
「あなたと同じにしないで!」
「い、いや同じとは…」
「あなたは離婚で済むのかもしれなけど私にとってあの家が私の全てなの!あそこに私の全てが詰まってるの!あの家に居られなくなるって事は私が死ぬことと同じなの!あなたと同じにしないで!」
私は感情的になった
「す、すまん」
明らかに彼は狼狽していた
「もう仕事以外の事で私に話しかけないで」
そう言って私は部長を無視して仕事を続けた
彼の尋常ではない動揺ぶりを見て始めて分かった
部長は私の事が好きだったという事
私も離婚して自分と一緒になれれば良いと思っていたという事
いつの時点で好きになったのかは分からないけど
いくら鈍い私でもそれぐらいは理解できた
例の大口の仕事の件で一人残業していると、部長がコーヒーを持って私の隣に座った
私は無視して仕事を続けた
もちろん仕事の話はするが、私語は慎むようにしている
「そっちはどう?」
部長がそう言いながら私の机にコーヒーを置いた
「どうって」
「こっちは大変だよ殆ど汚物をみるような扱いで、ただ金を稼ぐ鵜飼の鵜みたいだ、会社の方がよっぽど気分が安らぐよ」
「そう」
「まだ怒ってるの?」
「怒るって何を」
「崖から君と妻が落ちかけてたらって話」
「ああ、あれ」
「あれはそうでも言わなきゃ場が収まらないからそう言っただけだ、正直言うとかなり迷うよ」
「私は迷わない、私は躊躇せずに夫を助ける」
「辛辣だな」
「鵜飼の鵜でも必要としてくれるなら良いじゃない、私なんかずっと無視されたままよ」
「同じだよ、このままだと精神的にもたない」
「我慢するしかないでしょ」
「君は許してもらえなかったらどうするつもりなの」
「どうもこうも出て行くしかないでしょ」
「ハハ、お互い大変だな、実は僕も離婚を考えてるんだ」
「は?」
「もう無理なんじゃないかって」
「ふざけないで」
「え?」
「あなたと同じにしないで!」
「い、いや同じとは…」
「あなたは離婚で済むのかもしれなけど私にとってあの家が私の全てなの!あそこに私の全てが詰まってるの!あの家に居られなくなるって事は私が死ぬことと同じなの!あなたと同じにしないで!」
私は感情的になった
「す、すまん」
明らかに彼は狼狽していた
「もう仕事以外の事で私に話しかけないで」
そう言って私は部長を無視して仕事を続けた
彼の尋常ではない動揺ぶりを見て始めて分かった
部長は私の事が好きだったという事
私も離婚して自分と一緒になれれば良いと思っていたという事
いつの時点で好きになったのかは分からないけど
いくら鈍い私でもそれぐらいは理解できた
347: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:57:03 ID:1n7rysPIO
半年後、私は別の営業部に移動になった
ちょうどその頃、長男の気持ちが雪解けした
バスケ部の地区大会で決勝に進出した時、長男が大喜びして、私も凄く喜んで
「お母さんゼッケン破けてるから縫っといて!」って言ったの
普段は「おばさん」なのに「お母さん」って
私は笑って「分かった縫っとくね」って言って、長男もハッとした顔して、照れ笑いして「ま、いっか」って言ってくれた
凄く嬉しかった、それから長男はずっと「母さんと」と呼んでくれるようになった
有り難いと思った
問題は長女だった
やはり私のせいで学校で色々言われてるらしい
ブラスバンド部の先輩から「お前の母ちゃん何やってるの?」と聞かれ
○○で働いてるって答えたら「大企業じゃん」と言われ「うん、次長」って言ったら
「偉いんだな」って言われたらしい
そしたら好きだった先輩から「偉くてエロいんだよな」ってからかわれたって
目真っ赤にして帰ってきて私をなじった
「どうしてくれるのよ!」って怒鳴られた
過去に遡ることはできないからどうにもならない
ひたすら謝るしかなかった
PTAも三者面談も顔を出せない
一度だけ行ったけど好奇心の目で見られて凄く後悔した
親も生徒もわざわざ私を覗きに来た
先生すらチラチラ私を見た
この時長女の苦しみを心底理解した
精神的苦痛でニキビが悪化した理由がよく分かった
心の中で長女に土下座した
帰ってから長女に酷く叱られた
「辛かったね」って泣きながら詫びた
私は夫にそれを伝えた
夫は長女を呼んだ
「M和、耐えられなければそう言っていいんだぞ」
「言ってどうするのよ、どうしようもないじゃない」
「学校を変えればいい」
「やだ、私負け犬みたいに逃げたくない」
「人生80年と考えてみて」
「どういう事?」
「重要なのは成人してから本当の勝負はそこからだから、80年の内のたった数年だと思えば大した事はない、今の学校に固執しなければならない理由は何もないんだよ、M和、無理しなくていい」
長女は暫く考えてから
「ありがとう、でももう少し頑張る、支えてくれる友達も居るし」と言った
「そうか」
夫の冷静な判断に感心した
よく考えてみれば確かに今の学校に固執する理由は何もない
長女は夫の言葉で随分救われたと思う
逃げ場を確保してもらっていれば安心して登校もできるだろう
ちょうどその頃、長男の気持ちが雪解けした
バスケ部の地区大会で決勝に進出した時、長男が大喜びして、私も凄く喜んで
「お母さんゼッケン破けてるから縫っといて!」って言ったの
普段は「おばさん」なのに「お母さん」って
私は笑って「分かった縫っとくね」って言って、長男もハッとした顔して、照れ笑いして「ま、いっか」って言ってくれた
凄く嬉しかった、それから長男はずっと「母さんと」と呼んでくれるようになった
有り難いと思った
問題は長女だった
やはり私のせいで学校で色々言われてるらしい
ブラスバンド部の先輩から「お前の母ちゃん何やってるの?」と聞かれ
○○で働いてるって答えたら「大企業じゃん」と言われ「うん、次長」って言ったら
「偉いんだな」って言われたらしい
そしたら好きだった先輩から「偉くてエロいんだよな」ってからかわれたって
目真っ赤にして帰ってきて私をなじった
「どうしてくれるのよ!」って怒鳴られた
過去に遡ることはできないからどうにもならない
ひたすら謝るしかなかった
PTAも三者面談も顔を出せない
一度だけ行ったけど好奇心の目で見られて凄く後悔した
親も生徒もわざわざ私を覗きに来た
先生すらチラチラ私を見た
この時長女の苦しみを心底理解した
精神的苦痛でニキビが悪化した理由がよく分かった
心の中で長女に土下座した
帰ってから長女に酷く叱られた
「辛かったね」って泣きながら詫びた
私は夫にそれを伝えた
夫は長女を呼んだ
「M和、耐えられなければそう言っていいんだぞ」
「言ってどうするのよ、どうしようもないじゃない」
「学校を変えればいい」
「やだ、私負け犬みたいに逃げたくない」
「人生80年と考えてみて」
「どういう事?」
「重要なのは成人してから本当の勝負はそこからだから、80年の内のたった数年だと思えば大した事はない、今の学校に固執しなければならない理由は何もないんだよ、M和、無理しなくていい」
長女は暫く考えてから
「ありがとう、でももう少し頑張る、支えてくれる友達も居るし」と言った
「そうか」
夫の冷静な判断に感心した
よく考えてみれば確かに今の学校に固執する理由は何もない
長女は夫の言葉で随分救われたと思う
逃げ場を確保してもらっていれば安心して登校もできるだろう
348: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:57:34 ID:1n7rysPIO
しかし結局彼女が許してくれるまで2年以上かかった
私は風邪をひいても登校するという長女を私は止めることができなかった
ブラスバンドの選抜メンバーから漏れたくないから這ってでも行くと言って聞かなかった
結局風邪は二週間以上経っても治らなかった
無理に知人の勤める大学病院に連れて行くと、彼女は肺炎にかかっていた
「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか」と咎められた
レントゲン写真の肺全体にかかる靄の様な影を診て多少医療に近い仕事をしている私には事態の深刻さが理解できた
長女に対する負い目で強気に出れなかった自分を責めた
母親失格だと思った
長女は緊急入院することになった
夫もかけつけた
その日は大した事がなかったが、翌日から彼女を高熱が襲った
解熱剤を投与しても切れるとすぐに40℃近い高熱に戻った
午前中は比較的落ち着くが夜半にかけて熱が上昇した
三日後、長女の意識が混濁しだした
彼女の体の中で菌と抗体が戦ってる様子が大粒の汗から伺うことができた
主治医からマズいかもしれないと言われた
私は狼狽えた
止めなかった自分の甘さを責めた
事情を話し会社を休んだ
夕方夫と長男と次女が来て彼女の様子を見にきた
心配そうに伺っていたが長女の意識は戻らなかった
夫が長男と次女を連れて帰った
私は風邪をひいても登校するという長女を私は止めることができなかった
ブラスバンドの選抜メンバーから漏れたくないから這ってでも行くと言って聞かなかった
結局風邪は二週間以上経っても治らなかった
無理に知人の勤める大学病院に連れて行くと、彼女は肺炎にかかっていた
「どうしてこんなになるまで放っておいたんですか」と咎められた
レントゲン写真の肺全体にかかる靄の様な影を診て多少医療に近い仕事をしている私には事態の深刻さが理解できた
長女に対する負い目で強気に出れなかった自分を責めた
母親失格だと思った
長女は緊急入院することになった
夫もかけつけた
その日は大した事がなかったが、翌日から彼女を高熱が襲った
解熱剤を投与しても切れるとすぐに40℃近い高熱に戻った
午前中は比較的落ち着くが夜半にかけて熱が上昇した
三日後、長女の意識が混濁しだした
彼女の体の中で菌と抗体が戦ってる様子が大粒の汗から伺うことができた
主治医からマズいかもしれないと言われた
私は狼狽えた
止めなかった自分の甘さを責めた
事情を話し会社を休んだ
夕方夫と長男と次女が来て彼女の様子を見にきた
心配そうに伺っていたが長女の意識は戻らなかった
夫が長男と次女を連れて帰った
349: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:58:33 ID:1n7rysPIO
「今日が山場かもしれません」
主治医に言われた
知り合いの外科医も様子を見に来てくれた
主治医にくれぐれも頼むと頼んでくれた
「若いから大丈夫ですよ」と看護婦さんが励ましてくれた
気休めでもかなり救われた気がした
藁をもつかむ気持ちだった
夜半すぎ、長女が「おかあさん!おかあさん!」と私を呼んだ
「なに?どうしたの?」と私が聞いても応えなかった
意識が混濁しているらしかった
「おかあさん!」長女が叫んだ
「なに?M和、私はここにいるよ」と私は何度も応えた
「どうしてそんな事するの!」長女が叫んだ
彼女が混濁する意識の中であの時の光景を見ている事が分かった
「ごめんね、M和」
「やめてよ!おかあさん!やめて!」
「ごめんね!ごめん!」
「お母さん!私達の事好きじゃないの!?好きじゃなくなっちゃったの?ねぇお母さん!」
「大好きよ!ごめんね、苦しませてごめんね、辛かったね、私が馬鹿だったね、ごめん」
私は熱くなった手を握り締めながら泣いた
本当に馬鹿だった
いつしか私は長女のベッドに顔を埋めながら眠ってしまっていた
「お母さん、起きてお父さん来たよ」
頭上で長女の声がした
慌てて顔を上げると長女がケロッとした顔をして私を見ていた
「お母さん、おはよ」
長女が言った
「おはよう、ごめんね寝ちゃった…え?」
今お母さんって言った?
ハッとして長女を見た
長女が笑っていた
私が不倫する前の屈託のない笑顔だった
不覚にも泣いてしまった
主治医に言われた
知り合いの外科医も様子を見に来てくれた
主治医にくれぐれも頼むと頼んでくれた
「若いから大丈夫ですよ」と看護婦さんが励ましてくれた
気休めでもかなり救われた気がした
藁をもつかむ気持ちだった
夜半すぎ、長女が「おかあさん!おかあさん!」と私を呼んだ
「なに?どうしたの?」と私が聞いても応えなかった
意識が混濁しているらしかった
「おかあさん!」長女が叫んだ
「なに?M和、私はここにいるよ」と私は何度も応えた
「どうしてそんな事するの!」長女が叫んだ
彼女が混濁する意識の中であの時の光景を見ている事が分かった
「ごめんね、M和」
「やめてよ!おかあさん!やめて!」
「ごめんね!ごめん!」
「お母さん!私達の事好きじゃないの!?好きじゃなくなっちゃったの?ねぇお母さん!」
「大好きよ!ごめんね、苦しませてごめんね、辛かったね、私が馬鹿だったね、ごめん」
私は熱くなった手を握り締めながら泣いた
本当に馬鹿だった
いつしか私は長女のベッドに顔を埋めながら眠ってしまっていた
「お母さん、起きてお父さん来たよ」
頭上で長女の声がした
慌てて顔を上げると長女がケロッとした顔をして私を見ていた
「お母さん、おはよ」
長女が言った
「おはよう、ごめんね寝ちゃった…え?」
今お母さんって言った?
ハッとして長女を見た
長女が笑っていた
私が不倫する前の屈託のない笑顔だった
不覚にも泣いてしまった
350: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:59:07 ID:1n7rysPIO
二年かけて三人の子供はほぼ元通りの状態に戻った
しかし夫はそうではなかった
友達とよく遊びに出かけるようになり、それを知らずに作った夕飯が残ってしまうこともよくあった
料理のせいかと思い、母と義母に徹底的に学んだ
レパートリーは母の方が圧倒的に多いが、味のセンスは義母の方が圧倒的に上だった
単純な料理でも温度やちょっとした調味料の加減でまったく味が変わってしまう事を教えられた
夫の料理のセンスの良さは義母ゆずりだという事がよく分かった
子供には腕が上がったと褒められるようになったが、夫は全く褒めなかった
でもそんな事は私にはどうでもよかった
私はこの家に居させて貰えるだけで有り難いと思っていた
ある時、料理が残ってかたずけていると長男が「連絡ぐらい入れればいいのにな」と言った
風向きが私に追い風になってきたと感じた
しかしそれが凄く危うい気持ちにもなった
不倫から三年目を迎えようというとき長女が家族旅行に行きたいと言い出した
私は勿論賛成した
しかし「君たちで行ってくればいいよ」と夫が言った
「何でいいじゃん、お父さんも行こうよ」
「俺はいい」
「お父さん!」
「いいのよ、やめましょう」
「いつまでネチネチやってんだよ」
長男が言った
「なに?」
夫の目がギラっと光った
「やめて!」
「だってさ」
「やめて!お願い!それ以上何も言わないで」
「分かったよ!」
そう言って長男は部屋を出ていった
続いて長女と次女も出ていった
マズイと思った
このままでは夫が孤立してしまうと思った
凄く焦った
しかし夫はそうではなかった
友達とよく遊びに出かけるようになり、それを知らずに作った夕飯が残ってしまうこともよくあった
料理のせいかと思い、母と義母に徹底的に学んだ
レパートリーは母の方が圧倒的に多いが、味のセンスは義母の方が圧倒的に上だった
単純な料理でも温度やちょっとした調味料の加減でまったく味が変わってしまう事を教えられた
夫の料理のセンスの良さは義母ゆずりだという事がよく分かった
子供には腕が上がったと褒められるようになったが、夫は全く褒めなかった
でもそんな事は私にはどうでもよかった
私はこの家に居させて貰えるだけで有り難いと思っていた
ある時、料理が残ってかたずけていると長男が「連絡ぐらい入れればいいのにな」と言った
風向きが私に追い風になってきたと感じた
しかしそれが凄く危うい気持ちにもなった
不倫から三年目を迎えようというとき長女が家族旅行に行きたいと言い出した
私は勿論賛成した
しかし「君たちで行ってくればいいよ」と夫が言った
「何でいいじゃん、お父さんも行こうよ」
「俺はいい」
「お父さん!」
「いいのよ、やめましょう」
「いつまでネチネチやってんだよ」
長男が言った
「なに?」
夫の目がギラっと光った
「やめて!」
「だってさ」
「やめて!お願い!それ以上何も言わないで」
「分かったよ!」
そう言って長男は部屋を出ていった
続いて長女と次女も出ていった
マズイと思った
このままでは夫が孤立してしまうと思った
凄く焦った
351: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:59:37 ID:1n7rysPIO
それから暫くして、夫が夜中に話しかけてきた
「起きてるのか」って聞いてきた
私は残業で遅く帰ってきて後から寝床に入ったからまだ寝ていなかった
「はい」
「聞きたいことがあるんだけど」
「はい」
「何であんなことをしたんだ」
「え」
「三年間自分なりによく考えてみた、君を許そうと何度も思ったんだけどどうしても答えが出せない、どうしても分からないんだ」
「すいません、私が未熟だったとしか言えません」
「俺だって全くモテない訳じゃなかったんだぞ」
「はい、知ってます」
「結婚してからだって言い寄ってくる子だって居たんだ」
「はい」
「君より美人で良い大学行ってる子だった」
「知ってます」
「でも俺は心が揺れたりなんかしなかった」
「はい」
「夫婦ってそういうもんじゃないだろ?チヤホヤと良い所だけ見て生活してしていける訳ないんだから」
「はい」
「俺はお前が年老いてボケて糞尿垂れ流すようになってもちゃんと世話しようと思ってたよ、そういう覚悟で結婚したんだ、結婚ってそういうもんじゃないのか?」
「その通りです」
「なのに何だよ、大きな仕事取って浮かれたとか酒の勢いとか、俺には全く意味分からないよ!」
「すいません、本当に申し訳ありません」
「何度考えても、何度許そうと思っても、どうしてもそこん所で閊えるんだよ、どうしてもそこでわだかまるんだよ!」
夫はそう言うとウ~…という呻き声をあげた
泣いているのではなく呻き声だった
私は三年間何度もこの呻き声を聞いてきた
それが私を許そうと葛藤する時の苦悶の声だったのだとこの時初めて知った
蹲り、ウ~…と唸り続ける夫は凄く苦しそうだった
結局三年の月日が流れても、夫の心は少しも雪解けしていなかった
「起きてるのか」って聞いてきた
私は残業で遅く帰ってきて後から寝床に入ったからまだ寝ていなかった
「はい」
「聞きたいことがあるんだけど」
「はい」
「何であんなことをしたんだ」
「え」
「三年間自分なりによく考えてみた、君を許そうと何度も思ったんだけどどうしても答えが出せない、どうしても分からないんだ」
「すいません、私が未熟だったとしか言えません」
「俺だって全くモテない訳じゃなかったんだぞ」
「はい、知ってます」
「結婚してからだって言い寄ってくる子だって居たんだ」
「はい」
「君より美人で良い大学行ってる子だった」
「知ってます」
「でも俺は心が揺れたりなんかしなかった」
「はい」
「夫婦ってそういうもんじゃないだろ?チヤホヤと良い所だけ見て生活してしていける訳ないんだから」
「はい」
「俺はお前が年老いてボケて糞尿垂れ流すようになってもちゃんと世話しようと思ってたよ、そういう覚悟で結婚したんだ、結婚ってそういうもんじゃないのか?」
「その通りです」
「なのに何だよ、大きな仕事取って浮かれたとか酒の勢いとか、俺には全く意味分からないよ!」
「すいません、本当に申し訳ありません」
「何度考えても、何度許そうと思っても、どうしてもそこん所で閊えるんだよ、どうしてもそこでわだかまるんだよ!」
夫はそう言うとウ~…という呻き声をあげた
泣いているのではなく呻き声だった
私は三年間何度もこの呻き声を聞いてきた
それが私を許そうと葛藤する時の苦悶の声だったのだとこの時初めて知った
蹲り、ウ~…と唸り続ける夫は凄く苦しそうだった
結局三年の月日が流れても、夫の心は少しも雪解けしていなかった
352: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)18:59:57 ID:1n7rysPIO
あの時凍りついたままここまで苦しませてきたのだ
私は三人の子供に許されて浮かれていた自分を恥じた
三年間夫を苦しませ続けてしまった自分を恥じた
駄目だ
私がここに居るとこの人は壊れてしまう
私のエゴをこれ以上通す訳にはいかないと思った
最後のつもりで私は夫の布団に入った
そして蹲る夫を背中から抱きしめた
「ごめんね、私がここに居ると苦しいね?」
私は夫の背中に向かって言った
「私がここに居ない方がいいね?三年も苦しめてごめんなさい」
そう言って私は泣いた
夫は振り向くと私をきつく抱きしめた
「居ると苦しいけど居なくなるともっと苦しい、どうして良いか分からない、分からないんだよ!」
「本当はここに居たい!でもあなた私がここに居ると壊れちゃうもん!」
そう言って私は夫の体にしがみついた
信じられないことに夫は私を抱いてくれた
セックスというよりお互いの体にしがみ付いていたと言う方が的確かもしれない
「離したくない!」と夫が言って「離れたくない!」と言って私は泣いた
お互いにお互いの名前を呼び合った
夫が果てても私は夫の体にしがみ付いていた
離れたくなかった
強力接着剤で固めてほしい心境だった
私達はそのまま眠ってしまった
私は三人の子供に許されて浮かれていた自分を恥じた
三年間夫を苦しませ続けてしまった自分を恥じた
駄目だ
私がここに居るとこの人は壊れてしまう
私のエゴをこれ以上通す訳にはいかないと思った
最後のつもりで私は夫の布団に入った
そして蹲る夫を背中から抱きしめた
「ごめんね、私がここに居ると苦しいね?」
私は夫の背中に向かって言った
「私がここに居ない方がいいね?三年も苦しめてごめんなさい」
そう言って私は泣いた
夫は振り向くと私をきつく抱きしめた
「居ると苦しいけど居なくなるともっと苦しい、どうして良いか分からない、分からないんだよ!」
「本当はここに居たい!でもあなた私がここに居ると壊れちゃうもん!」
そう言って私は夫の体にしがみついた
信じられないことに夫は私を抱いてくれた
セックスというよりお互いの体にしがみ付いていたと言う方が的確かもしれない
「離したくない!」と夫が言って「離れたくない!」と言って私は泣いた
お互いにお互いの名前を呼び合った
夫が果てても私は夫の体にしがみ付いていた
離れたくなかった
強力接着剤で固めてほしい心境だった
私達はそのまま眠ってしまった
353: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)19:00:18 ID:1n7rysPIO
起きると私たちはそれぞれの布団に寝ていて、きちんと寝巻きに着替えていた
あれ?もしかして夢?と思い、慌てて自分の中に夫の痕跡を探した
微かに残る彼の残した痕を確認し、安堵した
良かった!夢じゃない!
そのまま私は着替えて朝食を作った
三人の子供が朝食をとってるところで夫が起きてきた
「おはよう」
私が言うと「おはよう」と夫が応えてくれた
三人の子供が私と夫を交互に見た
長女が笑っていた
夫が席に着いた
私は脱力しそうになる体を必死に堪えるのに苦労した
許してもらえた!そう思った途端に腰が抜けそうになった
「あ~あ、長かったな!」
長男が伸びをしながら登校していった
「良かったね」と誰も居なくなったリビングで長女が話しかけてきた
「ありがとう」
「昨日お父さんとエッチしたでしょ?」
「M和!」
「ごめん!だって聞こえちゃったんだもん、行ってきま~す!」
子供たちには本当に苦労をかけた
三年経って私達は元の生活に戻り始めた
もちろん完全にという訳ではない
私が犯した罪の爪痕はまだあちこちに残されたままだ
キス魔の夫は元もキス魔に戻ったけど、口との接触は反射的に避けたがる
夜の営みの時に、私が感極まってキスしようとすると夫はプイと横を向いてしまう
どうやら私の口は汚染された部位であるらしい
自分が与えたトラウマだけど、やはりグサッとくる
胸も触りたがらない
試しに「こっちの胸は汚れてない方だよ」と言ってみたら、何も言わずにそっちの胸に顔を埋めてきた
相当にショックだったんだろうなと改めて思った
ごめんねって心底思った
夜まで残業して連絡が遅れると彼は酷く怒るようになった
「メールぐらい送れるだろ!」と怒鳴られる
「ごめんなさい、これからはそうします」と素直に謝る
失った信頼は簡単には戻らない
休みの日も何処に行くにも必ず同伴させる様になった
私は釣りが苦手だったが、そうも言ってられない
何度も同行してる内に私も好きになってきた
買い物は彼の趣味の後に寄ってもらうようになった
でもいつも一緒に居ろと言ってくれるのは幸せな事だ
無視されてきた三年間を思うと天国のような話だ
あれ?もしかして夢?と思い、慌てて自分の中に夫の痕跡を探した
微かに残る彼の残した痕を確認し、安堵した
良かった!夢じゃない!
そのまま私は着替えて朝食を作った
三人の子供が朝食をとってるところで夫が起きてきた
「おはよう」
私が言うと「おはよう」と夫が応えてくれた
三人の子供が私と夫を交互に見た
長女が笑っていた
夫が席に着いた
私は脱力しそうになる体を必死に堪えるのに苦労した
許してもらえた!そう思った途端に腰が抜けそうになった
「あ~あ、長かったな!」
長男が伸びをしながら登校していった
「良かったね」と誰も居なくなったリビングで長女が話しかけてきた
「ありがとう」
「昨日お父さんとエッチしたでしょ?」
「M和!」
「ごめん!だって聞こえちゃったんだもん、行ってきま~す!」
子供たちには本当に苦労をかけた
三年経って私達は元の生活に戻り始めた
もちろん完全にという訳ではない
私が犯した罪の爪痕はまだあちこちに残されたままだ
キス魔の夫は元もキス魔に戻ったけど、口との接触は反射的に避けたがる
夜の営みの時に、私が感極まってキスしようとすると夫はプイと横を向いてしまう
どうやら私の口は汚染された部位であるらしい
自分が与えたトラウマだけど、やはりグサッとくる
胸も触りたがらない
試しに「こっちの胸は汚れてない方だよ」と言ってみたら、何も言わずにそっちの胸に顔を埋めてきた
相当にショックだったんだろうなと改めて思った
ごめんねって心底思った
夜まで残業して連絡が遅れると彼は酷く怒るようになった
「メールぐらい送れるだろ!」と怒鳴られる
「ごめんなさい、これからはそうします」と素直に謝る
失った信頼は簡単には戻らない
休みの日も何処に行くにも必ず同伴させる様になった
私は釣りが苦手だったが、そうも言ってられない
何度も同行してる内に私も好きになってきた
買い物は彼の趣味の後に寄ってもらうようになった
でもいつも一緒に居ろと言ってくれるのは幸せな事だ
無視されてきた三年間を思うと天国のような話だ
354: ◆W/gSwczTMg 2014/08/27(水)19:00:38 ID:1n7rysPIO
部長は、最近体調を崩した
男性には珍しいバセドー病を患ってしまった
精神的なものの因果関係は不明だけど、私は今回の一件に関係があると思っている
男性のバセドー病は、こうでなければならない!と強く思い過ぎる人の方が発症する人が多い様な気がする
以前に比べると精彩を欠いているのが気がかりだ
私の売り上げは、相変わらずかなり良い線をキープしてる
夫に許して貰ったから今はウハウハだ
とにかく恐ろしく長い3年間だった
もう二度としない自信ある
何度生まれ変わっても浮気なんか二度としないと断言できる
とにかく、未熟な私を許してくれた家族ありがとう、ごめんなさい
長い贖罪生活の間支えてくれたお父さん、お母さん
そして義父さん義母さんありがとう、ありがとう、何度頭を下げても足らないけど
二度とこの様な事をしないと誓います
男性には珍しいバセドー病を患ってしまった
精神的なものの因果関係は不明だけど、私は今回の一件に関係があると思っている
男性のバセドー病は、こうでなければならない!と強く思い過ぎる人の方が発症する人が多い様な気がする
以前に比べると精彩を欠いているのが気がかりだ
私の売り上げは、相変わらずかなり良い線をキープしてる
夫に許して貰ったから今はウハウハだ
とにかく恐ろしく長い3年間だった
もう二度としない自信ある
何度生まれ変わっても浮気なんか二度としないと断言できる
とにかく、未熟な私を許してくれた家族ありがとう、ごめんなさい
長い贖罪生活の間支えてくれたお父さん、お母さん
そして義父さん義母さんありがとう、ありがとう、何度頭を下げても足らないけど
二度とこの様な事をしないと誓います
355: 名無しさん@おーぷん 2014/08/27(水)19:09:48 ID:4Z3VdEpv2
三行で
357: 名無しさん@おーぷん 2014/08/27(水)21:13:05 ID:wkxDudQT5
>>355
仕事のできるアテクシに酔って調子に乗った
子バレして家族崩壊
(表面上)許された(と思い込んだ)アテクシ、ウハウハ
子供に与えた心の傷が簡単に癒えると
思ってるお花畑脳の今後に期待だなw
仕事のできるアテクシに酔って調子に乗った
子バレして家族崩壊
(表面上)許された(と思い込んだ)アテクシ、ウハウハ
子供に与えた心の傷が簡単に癒えると
思ってるお花畑脳の今後に期待だなw
358: 名無しさん@おーぷん 2014/08/27(水)22:45:30 ID:hqTK1WJUf
◆W/gSwczTMg が
>もう二度としない自信ある
>何度生まれ変わっても浮気なんか二度としないと断言できる
なーんて考えてても、これってはたから見れば「ふりだしにもどる」なんだよね
そもそもなにもないところから見事に浮気しちゃったわけだから
自信ある? ものすごい慢心発言。もう喉元すぎちゃってるよこの人
>もう二度としない自信ある
>何度生まれ変わっても浮気なんか二度としないと断言できる
なーんて考えてても、これってはたから見れば「ふりだしにもどる」なんだよね
そもそもなにもないところから見事に浮気しちゃったわけだから
自信ある? ものすごい慢心発言。もう喉元すぎちゃってるよこの人
359: 名無しさん@おーぷん 2014/08/27(水)22:50:37 ID:hqTK1WJUf
おっとふりだしにもどってるのは ◆W/gSwczTMg だけだよ
大切な家族をさんざん傷つけてるんだからね
元通りのはずがない
>>354 は「またします」宣言にしか見えないよ
大切な家族をさんざん傷つけてるんだからね
元通りのはずがない
>>354 は「またします」宣言にしか見えないよ
361: 名無しさん@おーぷん 2014/08/27(水)23:27:49 ID:bykcjtk7v
スゲー伸びてるから何事かと思って開いたら…誰か代わりに読んで短くまとめて下さいw
362: 名無しさん@おーぷん 2014/08/27(水)23:50:00 ID:ManAmYmBw
上司とカラオケでイチャコラ
娘に目撃され修羅場だが離婚回避
3年経って許されたっぽい
娘に目撃され修羅場だが離婚回避
3年経って許されたっぽい
363: 名無しさん@おーぷん 2014/08/27(水)23:58:19 ID:bykcjtk7v
>>362
ありがとう。
無駄にダラダラ長い読む気にさせない如何にも頭も股も緩い馬鹿って感じだわw
ありがとう。
無駄にダラダラ長い読む気にさせない如何にも頭も股も緩い馬鹿って感じだわw
365: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)00:08:17 ID:wZnjeHuc5
>>362
ありがとうw
読まなくて良かった
ありがとうw
読まなくて良かった
364: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)00:06:32 ID:4QIywAaIQ
前半アテクシはデキる女自慢&上司に引き止められたけど彼との愛を選んだの☆編
中盤は3人も子ども作って専業やっときながら長子が6年生の時に家庭が貧乏であることにようやく気がつく編
後半やっぱりアテクシはデキる女だからサクッと仕事復帰でガッポガッポ自慢
調子に乗って上司と不倫して娘に見られて大変だったけど許されたアテクシ幸せ☆編
中盤は3人も子ども作って専業やっときながら長子が6年生の時に家庭が貧乏であることにようやく気がつく編
後半やっぱりアテクシはデキる女だからサクッと仕事復帰でガッポガッポ自慢
調子に乗って上司と不倫して娘に見られて大変だったけど許されたアテクシ幸せ☆編
367: 名無しさん@おーぷん 2014/08/28(木)00:30:06 ID:DLf5MCGvj
これだけ長いのに三行で全部わかるスゴさ
※アクセスの多い人気記事
・婚約者の家に挨拶に行ったら、怒られた。こんな事で怒るとか短気すぎんだろ・・・。
・男「アイファイカードってないですか?」店員「Wi-Fiですよね?wアイファイってwwww」俺「Eye-fiカードはこれですよ」→店員「」
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・試しに自分の名前でググってみたら、『○○大学の馬鹿王、XXXX(自分の名前)のページ』というHPが出てきた。
・牛丼屋で近くの客に「脂身嫌いなのでそこだけ取り替えて」とお願いしたら、嫌な顔して断られた!
・35歳、年収500万弱の男性とお見合い。とても良い方なのですが、お金の関係で断るべきか悩んでいます。
コメント
コメント一覧
結局読まなかったわ
浮気した糞女が、旦那や子供の情につけこんで「私許された!」になった事を延々と語る話。
語るに落ちるとはこの事だな…
許されたと思ってるのはお前だけだよ
家族にとってはプリン女が家族って事実が最高に汚点だろうな
小説紛いを書き込んで反応試す人なんじゃないかな。
私子という書き方からカプ板の作家さんっぽい。
これ全部読んだ人いるのか
ただ、創作とわかって読めば、一応読みごたえはある。報告者に共感はまったくできないが。
キモい
私全部読んだんだけど凄くない?
と言いたいところだけどところどころ飛ばし読みした。
割りと読ませる文章ではあったけど、言われてる通り創作というかちょっと文章が得意な人が書いた小説みたいな感じだった。
読んだ後、三行が的確すぎて魂抜けそうになった。
男が女のバカっぽい台詞多用の文章を頑張って書いたのがモロに出てるんだわ
万が一実話だったとしたら「いつまでネチネチ」なんて言葉ぶつけるお前ントコの長男、クズだわ。お前?もちろんその100倍クズに決まってんじゃん
夫の方の心情を上手く補完出来たら役者次第で名作になる予感
長文垂れ流しで自分の世界に浸りきってて幸せな脳味噌してるんなだなぁ、という感想
こんな痛々しい物を全部読んだ人凄いな
会社が辞令出すまで浮気相手の上司と一緒に働くとか普通にありえない
再構築の流れならなおさらね
なのに旦那も長女もだ~れも突っ込まないとかおかしいでしょって
不倫した私はこんだけ頑張りました。偉いですよね?ってこと。チラ裏でいいじゃん。
実話ならただの屑 上司は馬鹿で屑
内容?
特に無し!
全く反省してない
クッソつまんねぇ昼ドラ?
改行多いブログの小説もどきみたい
ヒロイン願望全開の
不倫相手嫁に罵らせているふりして、自分の美貌自慢(これは事実では言われなかったと思う。浮気された嫁がこんなことをプリンに言わないでしょ(笑))
許された自慢
きもい
ずいぶん古臭い宣言のしかただなw しかし泣きそうになった。
やった事は最低だし、ウチなら離婚するけど
何か読ませる文やね
いい子の長女も平日の塾終わりでカラオケして帰るって21時どころか22時過ぎるだろ
子育ては成功してる設定なのに滅茶苦茶なんだよ。長男長女を大学生にするべきだったな。朝夕の部活あって夜遅くまで麻雀なんてしねえよ。やるにしても部活前とかだわ
前半から香ばしいアテクシだったし独りよがりヒロインっぷりに薄ら寒さ満載だわ。
文章も読みやすかった
ここまで詳細に書くと、子供や夫にばれるでしょ
創作でも十分面白かったよ。長いけど読ませる文章だよ
小説家にでもなった気分なのか?
移動は定期で問題ないが、カラオケなんて忘年会シーズンでもなきゃそんな探さなきゃいけないほど盛況じゃないだろ
悲劇のヒロインごっこかwww
生命保険はいってて良かったなw
しかも夜に制服でとかかなりのチャレンジャーかヤバい学校かのどちらかだな
これまた薄気味悪い創作だなあ…創作にしては長文過ぎるから事実かもしれんけど
責める意図ないにしても長女に自分がきっかけで不倫したにしても実母が去るかもって圧力かけたり性格悪いわ
とにかく、自分の見た目、仕事、そして許された?再構築できた?事諸々を自慢したかっただけだなこれ
そりゃ非難する側も人間だから責める事に疲れてそれこそ都合悪い事を忘れる事にしたんだろ
夫が頼りなくて娘息子の人が良すぎただけだわ
夫の苦悩だけが最後まで残るあたりが・・・・・
読み切ろうと思えなかった時点で営業に才はあっても文才はなかったな
読ませる気あんのか
こんなに当時の台詞覚えてなかったよ。
間違ってたら不誠実になると思って概要しか書けなかった。
よく年単位で前の言葉覚えてるな。
小説や
ある程度できる女じゃねえとキツいぞ。このネタ。
胸くそ悪いプリの主人公に、ある程度好感度持たせて、なんとか読ませられるものに持っていくためのテストスレじゃねーの?
小説の練習なら宣言してすればいいのに…。
最初仕事自慢はグダグダ感があって読むのがしんどかったけど、
修羅場辺りから盛り上がりも出てきて読み応えあったわ。
ちゃんと起承転結も出来てて読み物としてなかなかの出来ですね。^^
前に一度読んだけど二度読む気にはならんな。
営業行ったならもう結婚せずにそのままババアになってドヤ顔で若い子に圧かける王道パターンになった方が幸せだったかもね
親が汚物の可哀想な子だって産まれなかったし
浮気なんて無かったんや…
にゃんたま記事が見たいっすオッス
長文書くやつは糞だと認定してます
ではごきげんよう
自分に酔って表面上許されたと思っている胸糞女が他人の情に付け込んで家族ごっこして当たり前のことを意識し始めたってだけだろ
浮気しないなんて凄いねぇ、なんて言う奴が現実にいるわけねえだろうにキショいわぁ
ただ一般客相手なら無神経そうだからいやがるのを無理矢理押しきって契約させられるかもな
読んでないけど。
2ページで飽きたわ
頑張って最後まで読んだけどそれ以上の感想出ない
在住スレにこんなん現れたら嵐だと思うわ
優越感感じる描写多いし勧善懲悪的で美談風にまとめてるし昼ドラにしたら主婦にウケそう
あ、子供産む時に生涯年収下がってるからか。やっぱ産んだら負けだな。
特定が怖くてボカすくらいならどうでもいい言い訳をグダグダ書いてんじゃねえよ
不倫なんてしない奴はどんな状況でもしないしする奴はどんな言い訳を並べてでもする
それに尽きる
自分を誤魔化すなり、罪悪感を減らしたいなり、頑張ったと認めて欲しいとか、色んなタイプの嘘はあるけどさ
大体こういう部分は共通してる
簡潔に要点を文章で纏められない奴が、本当に営業の成績良かったのかね?
創作だとは思うけど、面白かったよ、文章うまい。
>何度生まれ変わっても浮気なんか二度としないと断言できる
自分自身が不倫した原因でさえ一年以上かけてようやく(あくまで何となく)理解したような人間が
なんで未来はおろか来世での可能性まで簡単に断言できるのか。こんなんだから簡単に不倫するんだよ。
恥の概念が無いから浮気するしいまだに生きてるんだし
人間じゃないよな
創作なんだ?
嫁に浮気されて別れた元旦那が娘三人と林業?の仕事をした会社の社長の奥の立場と
旦那と娘を捨てた嫁の立場で別々で小説書いてた人と同一人物じゃあないの?
それにしても長いにも程が有るスクロールして笑いが出たわ笑
「なに?」
「暴力沙汰になるとそちらが不利になりますよ、それでも良ければご自由に」
「くっ」
↑このへん読んでも創作って気づかない人はヤバいぞ
あと、贖罪の日々も自分に酔って気持ち悪い。
男も女も浮気したら汚いんじゃ
最悪、しね
いや~な空気を感じる。
まぁ
子ども3人は間違いなく結婚や異性との付き合いに失敗しそう。
自分に酔ってるなこれ
同じとこで思ったわw
各家には各形があるんだよwww
許されてないだ、何だかんだって決めつけるのは頭悪いぞ。
創作するのはいいけど漫画やラノベだけじゃなくて普通の小説くらい読んだらどうなんだ
長い上にキモくて思わず飛ばしたわw
自己顕示欲、承認欲求強すぎ
小説家目指しとるんやろ
色々と自慢したいがための罪の告白?
早々に読むのやめたw
現実でそんなら言い回しするか?ってら思わせたらいかんよ
ババァの空想クソ物語だと思うと泣けないが
まぁ創作だが。
キモすぎるわ
それ以外はなかなかよく書けてると思う
同じ女から見ても糞
不倫女という感じ
何が家族は最高傑作だよ
単に箇条書きの文か長い文章を読めないだけだと思うんだが
自分は表現の生生しさと芝居がかったセリフ回しのギャップが逆に良いと思った
ただオチが弱いのが残念
ただ長女和解のくだりが雑
「M和!」
「ごめん!だって聞こえちゃったんだもん、行ってきま~す!」
ないわ~。さすがにこれはないわ~。
心理描写やセリフが妙に文学的で出来過ぎてるから創作かなと思えなくもないけど
・小窓から確認出来るようなとこでいちゃつくアホな大人おらんやろ。死角でやれよ。
・全体的に記憶力凄すぎ
・全体的に無理ありすぎ
この量、内容を2chに書き込むために一人黙々と書いたってこと
創作やね
こんなだから浮気するんだろうな
自分大好き過ぎんだろ
読んでないけど
つまらなかった。今後の精進を願う。
この自分に酔ってる感じで女性○○や週間○○で漫画化して欲しい。
美容院にあったら読むから。
「貴女があの伝説の!」と歓迎ムードの職場、
「君は優秀だから大丈夫」と微笑む上司。《つづく》
肺炎時の悪夢から覚めた長女が笑顔になった部分、許したんじゃなく、嫌な記憶を脳が消したとかじゃないのかな。じゃないとあんなに一番報告者のこと汚物認識してたのに、変わりようが怖いしなんか悲しいとさえ感じた。
まあ創作なのかなぁと思うけど。文章にひきこまれてしまって最後まで読んでしまったのが悔しい。最後まで読んで胸糞だったけど。報告者のヒロイン面がな。不倫女が主人公の物語ってこんな感じなんだろうなって感じ。気持ち悪い。大恋愛だろうと不倫したやつとよく再び体重ねれるな。ほんと気持ち悪い家族
自分だったら不倫現場目撃した時点で人間不信になるし絶対一生許せない。気持ち悪い
主治医がそう簡単にヤバいとかヤマとか言うわけないやろ
看護師の方に諭されるって何なの
意識混濁→フラッシュバック→解熱後すっきり
とかいくらなんでも白々しすぎ
創作ならもっとうまく書け
釣り宣言してたから親切だった
家族が素敵すぎて泣けた
創作にしても事実にしても気持ち悪い
まぁ、女性の作家さんの作品だろうね。
結局最後はヤれば男は何とでもなる、こっちのオ○パイは大丈夫でちゅよ~が通ると思ってる
作品の作り方は大したものだが、男にとって守りたい相手が裏切り者になったらどうなるか?
って言う部分に関しては全然理解して無いな。不倫込みの作品描くのにちと致命的だ
家族の会話以外はよかったと思うよ。
きちんと病状、家族の会話の要点とか入れてくるあたり小説個人で書いてる人っぽい印象
漢字の難易度にブレがあるけどそれ以外は読みやすいんじゃないかな
けど不倫を軽く捉えてる人にはその末路の悲惨さが少しは想像出来るだろうから悪くない読み物だと思う。
だけど最後に許されてるのが不満。どうせならボロ雑巾のように捨てられれば良かったのに。
あ、サイズ的には大作だけど内容はウンコ。暇つぶしの俺ですら半分で読み飛ばした。
レディコミの原作かなんかかなー。性描写きめぇ。
創作はこのくらい「やりすぎwwww」って方が面白い
3ページも付き合ってやった自分を褒めてやりたい
の辺りで あ、こいつ自分大好き長文語り人間だ…と思ったら案の定だった
途中でギブ
*357で充分だわ
文章力ある人だったら長くても読ませるもんだけどこれは皆無
こんなクソ文長々さらして恥ずかしくないのかな
読みやすくはあった。
形式上は。
口NGな理由が本文で分からんかったわ。
「女は抱かれたことで許されたつもりになっている。実際には、男の側の愛情は完全に醒めきっている」という所まで描写してればマシだったんだろうなあ。ヤラレた側としては性.処理道具にしか見えないよ。
イニシャルにしてるけど、女の子で「M和」といったら美和しか無いんじゃ・・・。
身バレしたくないという割には。。
とはいえ、創作臭がプンプンするから関係無いかな。
仕事始めたらあっという間に凄腕デキ女
とかすごいご都合主義の妄想だねー
途中で疲れたから、結論まで飛ばしたわ。
まぁ、こいつは、何かと浮かれるアホ女という設定だな。
全体的に創作臭いけど、料理を教えてやってくださいの件が一番ひどいな。
独立した大人だって言うなら旦那が料理を教えてやれよ。または旦那が料理を作るとか。
味付けがしょっぱいぐらいで早死にさせようとしてるとか言わずにさ。
大体、奥さんの方が収入が倍あるんだろ?
皆ピリピリしてんなぁ〜って決めつけるのは頭悪いぞ (*´σー`)エヘヘ
女の口調が実際にはありえない漫画口調だし、エロいとこだけやたら詳細に書いてるし、セリフが細かすぎるし…
この恥ずかしい駄文を投稿したメンタルの強さだけは評価する
創作臭さは同じだけど。
アホかお前ら
報告者本人の数倍以上も家族が苦しんだろう事実のはずが
あらふしぎ、本人の苦しんだ描写の半分以下の書き込みで
家族全員分の苦悩が収まってるよwww
3行は大げさだろけど自分事書くならもっと短く書くしセリフがセリフっぽすぎる。
頭の中で作品として書こうと思って書いてるよね。本当の自分事だとしても。
これは単なる作品。
書けば書くほど嘘くさくなるという見本。
実際に起こったことかどうかもあやしい
創作じゃなかったら自分に酔いまくってるな
働いたことがないニート馬鹿女のくだらない妄想だろ
にしてもやっすい愛だよね~w
夫を心から愛していた(爆笑)
そしてやっすい自分長文語り
自分のことを心から愛してるのは伝わってきたよ
ウザ
創作おつかれ
仕事が順調に行き過ぎたとかのくだりで読む気が失せて
ページ数見て心が折れた
と言うかこれだけ詳細に書いてたら小説以外何者でもないわ
報告者は消え去れ
不倫はしてたけど 誰にもバレる前に別れた 今会う男はゲイの友達だけ(旦那公認)
その友達は私より旦那お気に入り 「お前と彼は会ってもいいけど、俺は怖いからあんまり会いたくない」と、こわがってる
筆ノリまくりだね作家さん
小説臭くてキモい
下手糞作家は見習えよ
本人おつ
途中で小説になっていくんだよな
こんな感じの主婦は非常に多い。
だから救いようがない
こんなのが実在するとして、またやるよこいつは。
というか創作として読んだ。
これだけ長いのかけるのも才能だとおもう
釣りって書いてますけど
創作だとしても全く面白くないよ?
全国にさらされてばずいーわー
最初の方しか読んでないけど結局言い訳だよな
家族は許してる訳じゃないだろうね
家事をする奴隷いた方が便利だもの
すごく自分勝手で面倒な人だね
これがなんか人の心を動かせるとでも思ったんか?
旦那に捨てられると思う
1ページすらまともに読めなかったわ
「自分の浮気相手を夫が殴ってしまった」とかってののおはなしと同じ作者だね
文体が完全に一緒
どちらかといえば女に多い謎行動のような気がする
こんなんじゃあ配偶者がどれだけ頑張っていい家庭を築こうとしても何の意味もないよね
3年間の努力を無駄にした一瞬に見えた。
その部長との記憶を消す努力をしない限り、旦那は戻ってこないよ。
傷付けた人をケアするのは本当に大変。
まだ人ナメてるところあるね。
上司嫁を悪人のように書くのもやめろ。
長女は多分浮気したクズを許したんじゃなくて苦しみで気が狂って辛い事を
記憶から消去したから異様なまでに優しくなったんだろうな。
忘れてるだけ。許されてねーから。
調子乗ってんなよ。
創作だとしても吐き気がするわ。
それなりの規模の会社で働いた経験があるなら、
それだけで創作と気付くだろw
BtoBの営業なんて個人の才覚で劇的に変わるわけねーし、
営業部長の意見如きで女を中途で雇わねーよ。
作者はドラマとかマンガのビジネス知識しか持ち合わせてない。
たった3年の贖罪で“赦された”等と、おこがましいな…
さっさと脱落してみんなの3行だけ読めば済んだのに
実話としては自己中乙かな
いや、創作と分かっててもおぞましいし大したもんだわ
最初からこんなとこに来なきゃいいのにね・・・
重苦しい雰囲気の中、みんなでリンゴの皮剥くイベントが特に好き。
コメ欄に逃げてきました。
よろめいた結果の堕地獄も、語る奴は少ないので新鮮。
ただ、嫁より収入が少ないくせに態度がおかしい旦那の描写が雑。
甲斐性なしが苦悶するのは家庭収入と自分の感情をどう着地させるかでは?
浮気した嫁を追い出したいけど家計が苦しくなる、子供たちの進学資金どうするとか
料理なんか低収入の旦那がやれはすむ事だし
事実ならくそなげーんだよ,ボケ。自分に酔いすぎと言いたい
台詞がやけに臭くて鳥肌
レディコミではわりと見る展開
キスして胸もみもみしただけなのに長女の反応は大げさだと思うけど
途中のセリフのとこ誰のセリフかもうわけわからんくなるわ。もうちょっと工夫必要だな
あと登場人物の心理描写が劇的に下手だな。リアリティがない。
リアルの人間は自分の年収の半分しか稼げない旦那に人権なんて認めてねーからな。
感想?
(私の)時間返せゴルア!!!!
いくらA・Bまでとはいえ汚嫁が家庭に残した傷跡はでかかったね
誰か簡単に説明を!
アホ
普通に読み物として読んだ分には面白かったです。うん。
出来の悪い携帯小説臭が強くなるんで脱落した
マンションの名義は嫁に変えて残りの住宅ローンは嫁負担で慰謝料相殺。
長男と次女は再構築の可能性を臭わせて敢えて嫁に引き取らせる。
間男部長が嫁に粉を掛けて来るだろうがそこは無視。
離婚後の旦那は長女の母親になって暮れる再婚相手を探す。
理想的なのは自分と同じサレ離婚歴を持つ大人の女性。
2010年春先から元嫁と間上司は不倫を始める。
旦那家で元妻の不倫に気付いたのはじし
そりゃ飲酒運転は犯罪なんだからそっちのほうが処罰重いの当たり前だろうに。
刑法と民法の違いすら知らないのか?
今は必要だから許した振りをしているだけなんだ。
女が男の求愛行為に応じるのは本能的な部分で、その男の子供を産んでいい意思表示なんだよ。
だからサレた男の方は強烈なダメージが残る。
なんだかんだと言いながらも、旦那も交渉上手だと思う。未遂(本当かどうかは分からない)で嫁家と間上司家から各々数百万の慰謝料を取り、嫁家からは旦那が納得が行かない結果を嫁が出さなければ、都内に新築の家一軒建てると確約を勝ち取ったのだから。
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